恋はつづくよどこまでも:なぜ“来生”役に毎熊克哉? ドラマPに聞く抜てきの理由 魅力は「声」

ドラマ「恋はつづくよどこまでも」に出演する(左から)佐藤健さん、毎熊克哉さん、上白石萌音さん(C)TBS
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ドラマ「恋はつづくよどこまでも」に出演する(左から)佐藤健さん、毎熊克哉さん、上白石萌音さん(C)TBS

 ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(TBS系、火曜午後10時)に出演する俳優の毎熊克哉さん(32)。佐藤健さん演じる天堂の同期で、循環器内科の医師・来生晃一を演じている。初回から天堂に思いを寄せる七瀬(上白石萌音さん)を応援する来生の姿が描かれてきたが、次第に七瀬のことが気になる様子をうかがわせた。第5話では、天堂に対して「俺も好きにさせてもらう」とライバル宣言するなど、今後の展開が気になるところ。「王道のラブストーリーなので、逆にキャスティングは新鮮にしなきゃいけないなという思いがあった」と話す宮崎真佐子プロデューサーに、毎熊さんの起用理由や魅力を聞いた。

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 ◇佐藤健の“天堂”を初めて見た時、「天堂先生、本当にかっこいいなって」

 ドラマは、円城寺マキさんの同名マンガ(小学館)が原作。偶然起きた出来事で運命の男性となる医師と出会って恋をした七瀬は、彼に会いたい一心で猛勉強し、晴れてナースに。念願かなって5年越しに再会した天堂浬は、毒舌ばかり吐く超ドSなドクターで通称「魔王」と呼ばれていた……。天堂に素直な思いを伝え続け、くじけず突き進む「勇者」の七瀬と、「魔王」天堂の恋模様をユニークに描く医療ドラマ。

 まず、天堂を演じる佐藤さんについて、「最初からご本人の中で天堂像を思い描いてきていて、それこそ第1話の1カット目に、『ああ天堂ってこういうことだよな』って私たちが知ったっていう感じですかね。天堂先生、本当にかっこいいなって」と振り返った宮崎プロデューサー。

 SNSでは、ドラマが放送されるたびに、天堂の言動に胸キュンし、ときめく声があがっている。佐藤さん自身、インタビューでは「今回はシンプルに、どうやったら天堂が魅力的に見えるだろう?」と考え、「視聴者の皆さんに好きになってもらえるかということを一番の念頭に置いてやっています」と役作りについて明かしており、まさに狙い通りとなった形だ。

 宮崎プロデューサーによると、佐藤さんは「映像にしたときに、(天堂が)ただのドSだときついので、そこはどうにかしていかないといけないよね」と撮影に入る前に話していたという。「相当考えてきてくれた」印象を受けたといい、「二次元を三次元にしてくれるように作ってきてくださった」と明かす。

 ◇“優男”の来生 天堂に“ライバル宣言”も

 そんな天堂に対して、第5話で“ライバル宣言”した毎熊さん演じる来生。天堂とは医学生時代から切磋琢磨してきた仲で、唯一天堂のことをいじれる存在でもある。優しく穏やかな性格で、その屈託がなく憎めない笑顔に“落とされてしまう”ナースが続出している。“優男”を武器に立ち回る来生と、“ドS”の天堂はことあるごとに比較されるが、互いに深い信頼関係があるという役どころ。

 第3話では、七瀬から天堂の研修医時代の恋人について質問され、当時のエピソードを披露するという場面があった。来生が「いつか誰かが現れて、あいつを縛っている鎖みたいなのを断ち切ってくれたらな」と天堂への思いを話すと、七瀬は「幸せですね、天堂先生は。来生先生みたいな友達がいて」と話していた。

 宮崎プロデューサーによると、キャスティングは主役から決めていったという。来生役について「ありがちな恋敵のイメージが全くない人、それこそ“抜てき”のような、イメージが全くない人がいいなと思っていた」と振り返る。

 ◇どこかクセのある役が多かった毎熊克哉 魅力は?

 毎熊さんは、1987年3月28日生まれ。広島県出身。2016年公開の主演映画「ケンとカズ」(小路紘史監督)で、「第71回毎日映画コンクール」スポニチグランプリ新人賞、「おおさかシネマフェスティバル2017」新人男優賞、「第31回高崎映画祭」最優秀新進男優賞を受賞した。

 2018年~2019年に放送された安藤サクラさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「まんぷく」では、“塩軍団”の愛称で話題になった「たちばな塩業」の元従業員の森本元役で出演した。昨年は、「Iターン」(テレビ東京系)、連続ドラマ「少年寅次郎」(NHK総合)などのテレビドラマに出演したほか、映画、舞台にも出演した。

 これまで、どこかクセのある役を演じることが多かった毎熊さんだが、宮崎プロデューサーは、すでに『恋つづ』出演は決まっていたが「(少年寅次郎の)寅さんのお父さんをやっているときとかいいなと思っていて。イメージが全くない人がいいと思って決めています」と起用理由を明かす。

 毎熊さん自身は、「今まで緊張感を与える役を演じることが多くて、来生のように温厚でみんなから好かれている人物は初挑戦に近いんです」と明かしながら、「僕は優しそうな顔ではないので(笑い)、たたずまいから爽やかな雰囲気を出すように意識していますね」とコメントしていた。

 SNSでは、「私も天堂担になりたい」と天堂が圧倒的に支持を集めている一方で、「毎熊さんかっこいい」「圧倒的に来生担」「話数を重ねるごとに来生担になっている自分がいる」といった声も上がっている。宮崎プロデューサーは、毎熊さんの魅力に「声」を挙げ、「声が本当にいい。心地いい声なんですよね。渋さと柔らかい声のギャップにやられてほしいと思っております」と話す。

 2月18日放送の第6話では、循環器内科のメンバーがいる前で、七瀬について「俺の彼女だから」と公言した天堂。その言葉に七瀬や来生、同僚たちも驚き、歓喜に沸く。しかし、そこへ現れたのは、天堂の亡くなった恋人、若林みのり(蓮佛美沙子さん)に瓜二つの、若林みおり(蓮佛さん・二役)。天堂と来生は、突然現れた、みのりにそっくりなみおりに言葉を失う。

 そんな中、天堂が七瀬と合わせた休暇の日に、急きょ天堂へ大阪でのセミナーの登壇依頼が来てしまう。さらに、そのセミナーには、みおりも参加すると聞き、2人の動向が気になる七瀬は天堂のあとをつけ、大阪へついて行くことを思いつくが……と展開する。天堂と七瀬の恋の行方はもちろん、今後毎熊がどう絡んでくるのか楽しみにしたい。

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