高畑充希&山崎賢人:W主演が明かす映画「ヲタ恋」撮影秘話 ミュージカル映画で“ダンサーズハイ”に

映画「ヲタクに恋は難しい」で桃瀬成海を高畑充希さん(左)と二藤宏嵩を演じる山崎賢人さん
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映画「ヲタクに恋は難しい」で桃瀬成海を高畑充希さん(左)と二藤宏嵩を演じる山崎賢人さん

 女優の高畑充希さんと俳優の山崎賢人さんがダブル主演を務める映画「ヲタクに恋は難しい」(福田雄一監督)が公開中だ。“ヲタク”同士の不器用な恋愛を描いた作品で、ダンスや歌のシーンがあちこちにちりばめられた“ミュージカル映画”仕立て。隠れ腐女子と重度のゲーヲタという“ヲタク”カップルを演じる高畑さんと山崎さんに、ミュージカルシーンの手応えや初共演の感想などを聞いた。

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 ◇ミュージカルに不安も…

 原作は、マンガ、イラスト投稿サイト「pixiv」と一迅社の電子書籍サービス「comic POOL(コミックプール)」でふじたさんが連載中のマンガ。2018年4月にはアニメ化もされ、累計発行部数は約900万部を突破している。映画では、アニメやマンガが大好きなことを隠している桃瀬成海(高畑さん)と、イケメンで仕事もできるが、重度のゲーム好きの二藤宏嵩(山崎さん)のヲタク同士の不器用な恋愛模様を描く。舞台では多くのミュージカルを手掛けている福田監督だが、ミュージカル映画は“初挑戦”となる。斎藤工さん、菜々緒さん、賀来賢人さん、ムロツヨシさん、佐藤二朗さんらも出演。

 人気ウェブマンガを原作に、ミュージカル仕立てで描く今作。話を聞いた際、高畑さん、山崎さんは共に「どういうこと?と思った」と笑いながら明かす。「福田監督に『人気があるマンガがあって、ミュージカルにしようと思うんだけど、出る?』と言われて、『出てみようかな』と。どうなるか想像がつかないけど、楽しそうだな、と思いました」と高畑さんは振り返る。

 一方、「ミュージカルは初めてだったので不安があったんですが、充希ちゃんが“先生”で、助けてもらいながら……楽しくできてうれしかったです」と高畑さんへの全幅の信頼を寄せていたことを明かす山崎さん。ただ、高畑さんも「私もミュージカルはやっていましたが、ダンスは正直、ちゃんとやってきていなくて」と苦笑いし、「なのに、出演者の中で私が一番経験があるって『やばいチームなんじゃないか』と……(笑い)」と冗談めかして語る。
 
 不安があったとしつつ、劇中のミュージカルシーンでは2人で息の合ったダンスを披露している。高畑さんが「山崎君は途中から“ダンサーズハイ”になっていました」と明かすと、山崎さんも「音と体と、自然と全部が融合した瞬間がありました」と笑顔で手応えを語る。

 ◇初共演のお互いの印象は…

 2人は意外にも今作が初共演。「山崎君とは今回共演するまで、すれ違ったこともなくて。でも年も近いし、いつか共演するかな、と思っていました」と高畑さん。山崎さんは「現場の居方とか、充希ちゃんのスタンスはすごく好き。撮影前後の現場の空気を、充希ちゃんの柔らかさで作ってくれていると思います」と高畑さんとの共演の感想を明かす。

 高畑さんは「ずっと一緒にいましたけど、楽ちんすぎて……。ギザギザした気持ちのとげを取ってくれる人だなと思いました」と山崎さんの魅力を説明。「今回はダンスや歌(の台本)がギリギリに来たり、切羽詰まるタイミングもいっぱいあったんですが、山崎君がいたら、気づいたら楽しくなっちゃう。本当にいい人だなと思います」と息もぴったりの様子。

 2人が演じるのは「隠れ腐女子」と「重度のゲーム好き」というヲタク。山崎さん演じる宏嵩は無表情でクールなキャラクターだが、高畑さん演じる成海はテンション高く、早口でヲタク用語をしゃべるシーンも多い。山崎さんは「充希ちゃんのお芝居が面白かったです、大変だなって(笑い)。僕は横で冷めた目で見ているだけだったので」と楽しそうに撮影を振り返る。

 高畑さんは苦笑いしつつ、ヲタク用語で早口でしゃべるシーンについて「用語が難しすぎて、英語のせりふを覚えている感じというか……。『“誘い受け”って言うんだ』とか、一個一個、意味を照らし合わせていました」と説明。ヲタク友達役で共演している若月佑美さんにもアドバイスを求めたといい、「若月ちゃんがリアルヲタクなので、『尊い』の言い方とか、『眼福だったー!』ってどこで延ばすの、とか聞いていました。『これでいいでしょうか先生』と」と笑いながらエピソードを明かす。

 そんなヲタク役を演じる2人に、最後に、相手に感じる“ヲタク”な部分を聞いてみると、「広く浅くこだわりはありますけど、深いこだわりはあまりないかもしれないですね」と山崎さん。高畑さんも「お互い、相当に無頓着で。結構、なんでもいいよね」と、劇中とは異なる、肩の力が抜けた一面をのぞかせていた。

 ※山崎賢人さんの「崎」は「たつさき」
 

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