天海祐希:天才脳外科医役に初挑戦 “コード・ブルー”“医龍”脚本家の原作「トップナイフ」を実写化

2020年1月スタートの連続ドラマ「トップナイフ ―天才脳外科医の条件―」に主演する天海祐希さん=日本テレビ提供
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2020年1月スタートの連続ドラマ「トップナイフ ―天才脳外科医の条件―」に主演する天海祐希さん=日本テレビ提供

 女優の天海祐希さんが、2020年1月スタートの連続ドラマ「トップナイフ ―天才脳外科医の条件―」(日本テレビ系、毎週土曜午後10時)で主演を務めることが11月5日、明らかになった。天海さんが同局のドラマに主演するのは、2015年10月期に放送された「偽装の夫婦」以来、約4年ぶり。原作は、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」「医龍-Team Medical Dragon-」「BOSS」(すべてフジテレビ系)シリーズなどの脚本を手がけた林宏司さんが今年12月に発売する予定の「トップナイフ」(河出文庫)で、天海さんが天才脳外科医役に初挑戦する。

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 外科医の中でも一握りの「手術の天才」が集う脳外科が舞台の医療ドラマ。0.1ミリの手元の狂いが患者の生死を分けるプレッシャーと戦い、常に完璧を求められ、手術はすべて成功して当たり前という最高の医師「トップナイフ」たちがそれぞれに抱える秘密などを巡る群像劇も展開する。脚本は林さん、演出は「女王の教室」「高嶺の花」(共に日本テレビ系)などの大塚恭司さんが担当する。

 天海さんは、東都病院脳神経外科で働く脳動脈瘤(りゅう)のスペシャリストの深山瑤子(みやま・ようこ)を演じる。瑤子は管理職的な役割を果たし、自分の実力で患者の人生が変わるのが脳外科医だと実感し、その責任と重要性を自覚して、患者の命を第一に考えている。しかし、その裏では家族を捨てたという罪悪感を抱えている……というキャラクター。

 東都病院脳神経外科には、「世界のクロイワ」という異名を持つスター脳外科医の黒岩健吾、幼いころから神童ともてはやされトップ中のトップになる人生を歩んできたが実技がからっきしダメな新人専門研修医の小机幸子、外科とカテーテルができる“二刀流”の自称“天才”西郡琢磨が属している。黒岩は、自分第一主義で愛に飢えており、西郡は手技に絶対的な自信を持っているが実はコンプレックスの塊のような性格で、同僚にも患者にも心を開かない孤高の医師。さらに、26歳の幸子が初恋を経験するなど、超一流の技術と誇りを持ちながらも、どこか不器用でいびつな医師たちがそろっているという設定となる。

 ◇天海祐希さんのコメント

「トップナイフ」に出演させていただきます。脚本の林さん、演出の大塚さんと久しぶりにお仕事させていただけるということで、とてもうれしくとても楽しみにしています。林さんとは、「BOSS」以来のお仕事ですが、私のこともよくご存じですので、どんな角度で来られるか今から戦々恐々です(笑い)。林さんの持つ視点、書かれるせりふ一つ一つ、とても彩り豊かで心に響きます。ちょっと笑えるところも、とてもセンス良くて、悔しい(笑い)。いつも、それより面白くしたい! 負けたくないと思ってしまうんですよね。

 大塚さんとは「演歌の女王」以来のお仕事となります。大塚さんの演出は、細部まで計算されていて、演じる側としても、いつもいくつもの発見があります。今回も、そんな瞬間を楽しみにしています。林さんの脚本、大塚さんの演出の魅力を存分に皆様にお届けできたらうれしいです。

 脳外科医役は、初めてです。今、いろいろと調べている最中なのですが、少し調べただけでも長時間労働、勉強と緊張の連続、熟練した脳外科医の余命はとても短いなど、厳しい現状が浮かび上がりました。さまざまを踏まえ、お芝居に生かせたらと思っています。

 これから次々発表になるであろう、すてきで頼もしい共演者の皆さまと「トップナイフ」を作りあげられたらと期待に胸を膨らませています。あー、早く皆さまにお伝えしたい! 素晴らしい共演者の皆さまを! トップナイフ 心を込めて、全力で頑張ります。ぜひ、楽しみにしていただけたらと思います。

 ◇林宏司さんのコメント

 「トップナイフ」は、10年近く前から実際の脳外科のドクターたちと話をし、構想を練っていたものです。それがこの度「本当にこんなことがあるのか?」という理想的な豪華キャストでドラマ化されることになりました。

 ことに主演の天海さんは、構想段階から勝手に許可なくイメージしていたので(笑い)、脚本家冥利につきます。酸いも甘いもかみ分けた「孤高の脳外科医」の、明るさと切なさをどう演じてもらえるのか、他の共演者とのコラボも含め、今からワクワクしてます。

 人間の脳は、心であり、人間そのもの。それ故、まだまだブラックボックスで分からないことだらけ。「本当にこんなことあるのか?」というミステリアスな症例に満ちています。そんな患者たちに翻弄(ほんろう)されつつ、0.1ミリのミスが取り返しのつかない事態を招く過酷な世界で、厳しい修業で腕を磨く天才脳外科医たち。でも医者も人間、私生活はボロボロだったりする「医者としては最高、でも白衣を脱いだら……」な、いいトシして人間臭い大人の群像劇でもあります。医療ドラマと群像劇、この両方をお楽しみください。

 ◇鈴木亜希乃プロデューサーのコメント

 「とんでもないドラマが始まる……!」。“主演・天海祐希”、“脚本・林宏司”、“演出・大塚恭司”。これらが決まった時点で、その思いは希望から確信に変わりました。医療ドラマは国内でも国外でもやりつくされているジャンルではありますが、だからこそ、日本テレビでしかできない、新たな物語を生み出せればと思っています。林先生の特別な思いがこもった脚本と、素晴らしい豪華キャストが、大塚監督の演出によってどんな化学反応を起こすのか……。その新たな挑戦に、今からワクワクが止まりません。

 実はこれまで“脳”に特化した医療ドラマというものはなく、その新しいジャンルにも期待していただければと思います。さらにこの作品の魅力は、スーパードクターたちが見せるギャップです。スーパーな半面、私生活は不器用で、秘密を抱え、もちろん失敗だってする。そんな愛すべきキャラクターたちが集結しています。まだまだ“未開の地である脳”に立ち向かいながら、自分自身とも戦う魅力的な主人公たちと共に、土曜の夜に最高のエンターテインメントをお届けできればと思います! ぜひ、ご覧ください!

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