映画化、テレビドラマ化されてきた小松左京さんのSF小説「日本沈没」が、初めてアニメ化されることが10月9日、明らかになった。タイトルは「日本沈没2020」で「夜明け告げるルーのうた」「四畳半神話大系」などで知られる湯浅政明さんが監督を務める。2020年にNetflixで全世界に配信される。
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「日本沈没」は1973年に発表された小説で、累計発行部数が約470万部を誇るベストセラー。同年、公開された実写映画は配給収入が約28億2000万円を記録した。2006年には、草なぎ剛さん、柴咲コウさんが出演する実写映画が公開され、興行収入が53億4000万円を記録するなど大ヒットした。
アニメ「日本沈没2020」は、2020年、東京五輪を終えたばかりの日本で突然、大地震が起こる。大混乱の中、東京都内に住むごく普通の家族、武藤家の歩(あゆむ)と剛(ごう)の姉弟らは東京からの脱出を始めるが、沈みゆく日本列島は、容赦なく武藤家の面々を追い詰める。極限状態で突きつけられる生と死、出会いと別れの選択などが描かれる。全10話。
国ってなんだ? 日本人ってなんだ? 生まれた場所とそこの環境で何が決まるの? 決まらないの? 子供の頃に疑問に思った自分へ答えるべく、このビッグタイトルへ挑みます! オリンピックイヤーに起きた、国家の存亡にかかわる天変地異の中を避難する一つの家族と、たまたまそこへ居合わせた人たち、出会う人々にフォーカスし、大災害の顛末を描きます! ご期待ください。
アニメ「日本沈没2020」は、これまでの「日本沈没」から派生した劇場版映画、テレビドラマ、コミックとは全く異なる点があります。
地殻変動の詳細や政府の対応、海外からの支援も何もかもが分からない目隠し状態に投げ出されてしまった、令和の時代に生きる等身大の日本人一家に焦点が当てられているのです。小松左京が「日本沈没」に込めた“恐るべき危機を乗り越え生き残った日本人だからこそ、人類社会が直面するさまざまな危機への解決に貢献でき、世界で見直され、未来に特別な役割を果たせる”という想(おも)い。
「日本沈没2020」を、世界中の人々に、日本が誇るアニメーションの手法を駆使した作品として楽しんでもらうと同時に、物語に込められた“災害への警鐘”と“危機を越え未来を切り拓(ひら)く”というメッセージを受け取っていただければ幸いです。
監督:湯浅政明▽シリーズディレクター:許平康▽脚本:吉高寿男▽音楽:牛尾憲輔▽キャラクターデザイン:和田直也▽色彩設計:橋本賢▽撮影監督:久野利和▽音響監督:木村絵理子▽編集:廣瀬清志▽アニメーション制作:サイエンスSARU
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