「ゲッサン」(小学館)で連載中の中道裕大さんのマンガが原作のテレビアニメ「放課後さいころ倶楽部」が10月2日からTOKYO MX、BS11、ABCテレビ、BS11、AT-Xで順次、放送される。京都を舞台に女子高生がボードゲームを通じて成長する姿を描く。宮下早紀さんが引っ込み思案な武笠美姫(みき)、高野麻里佳さんが転校生で天真らんまんな高屋敷綾(あや)、富田美憂さんがボードゲームショップでアルバイトをする委員長の大野翠(みどり)を演じる。女子高生を演じる3人に作品の魅力、学生時代の思い出を聞いた。
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――原作を読んだ感想は?
宮下さん 表紙の色遣いが優しいタッチで、京都の良さも感じていました。キャラクターの表情もすてきで、美姫ちゃんの表情にほれぼれしていました。
高野さん ゲームが楽しそうに描かれていて、ルールの説明も分かりやすいんですよね。ゲームが苦手な人も描かれています。ボードゲームの楽しさを感じます。
富田さん ボードゲームにあまり触れたことがない人でも、始めたい!と思う魅力がありますよね。
――キャラクターの印象や演じる際に意識していることを教えてください。
宮下さん 美姫ちゃんは引っ込み思案で控えめ。裏返すと優しくて、人の心がよく分かるんです。怖いと感じている感情が出るキャラクターにしてほしいというディレクションもありました。一方で、ボードゲームを楽しんでいるので、そこも意識しながら演じています。感情をどこまで出していいのかが難しいですね。
高野さん 綾ちゃんはムードメーカー。いつも前を向いていますが、美姫ちゃんが困った時には振り返って、ペースを合わせる。天真らんまんではあるのですが、人のことをしっかり見ているところもあります。
富田さん 翠はしっかりしていて大人っぽい。負けず嫌いでプライドが高く、天然なところもあります。ギャップを明確に表現できるように心がけました。京都弁が初めてだったので、一音一音確認しながら、慎重に演じています。ボードゲームに詳しいキャラクターということもあり、プレーしている動画をみたり、実際にプレーしてみました。どのゲームも面白いんですよね。
宮下さん キャラクターにそれぞれ似ているところがあるんじゃないですか? 高野さんはゲームで心理戦になると……
高野さん 負けてしまうんです!
宮下さん 高野さんには、私たちをまとめていただいてるので、そこも似ていますね。美憂ちゃんはクールな印象があったのですが、ぬいぐるみを集めていたり、ギャップがあるところが似ています。
富田さん (宮下さんは)人見知りだけど、こうしたい!というものがしっかりあるところが美姫っぽい。
高野さん 第一印象は美姫ちゃんぽかったけど、段々と印象が変わってきました。面白いことをしたい!という気持ちが強いんです。
――宮下さんと富田さんは京都弁に挑戦しました。難しさを感じることは?
宮下さん 私は奈良出身なのですが、奈良と京都では言葉が少し違うんです。奈良に長く住んでいて、染みついているので、京都弁のちょっとした表現が難しくて……。
富田さん 感情を乗せてしゃべると少し音が変わったり、すごく繊細なんです。音楽の授業を受けているみたいで、すごく勉強になりました。京都弁は、はんなりした表現ですが、翠はてきぱきしゃべり、語尾を伸ばさないので、京都弁に寄り過ぎても翠にならない。そこのバランスを考えて演じました。
――高野さんはアフレコで苦労したことはありますか?
高野さん テンションを上げるのが大変でした。元気なキャラクターは、空元気ではなく、本当に元気に演じたいんです。ギア上げるようにしています。子猫の動画を見て、自然に笑って、元気をもらっています。
――宮下さんと富田さんはテンションを上げたり、リフレッシュのためにしていることはありますか?
富田さん 声を出すことで元気になるので、カラオケに行きますね。仕事の合間に空き時間ができるとカラオケに行くことが多いんです(笑い)。
宮下さん アロマテラピーに興味があって、自分でブレンドしています。
――アフレコの様子は?
富田さん 休憩中にみんなでボードゲームをプレーしています。あまりお話できなかった人とも距離が近くなるのがいいですね。学校みたいです。
――女子高生を演じていますが、自身が学生時代に打ち込んだことはありますか?
高野さん バスケ部でした。全然強くなくて、本気だけど勝てなかった。1回戦を突破できるかできないくらいだったので……。今考えれば、青春ですね。あと、友人と一緒に2階にあるお店で窓の外を見ながら、道行くおじさんにアテレコをしていました。いろいろな想像をしながら、アテレコをするのが楽しかった!
富田さん 中学は美術部で、かなり打ち込んでいました。今も趣味やお仕事で絵を描きますが、またいつかしっかり描いてみたいです。高校は仕事かな……。学生の時は学校終わりで仕事に向かっていました。
宮下さん 制服でアフレコに行っていたの?
富田さん 行ってましたね。高校時代に戻れるならアルバイトをしてみたいです。仕事をしながらの勉強は大変でしたけど、そういう経験があったので、今も何か案件が重なれば「いや、できる!」と思えるようになりました。
宮下さん 中学の時は家庭科クラブでした。みんなで家庭科室で、カルピスを飲みながら談笑していたのがいい思い出です。楽しかった!
――最後にアニメの見どころを教えてください。
富田さん キャラクターそれぞれにフィーチャーしたエピソードもあって、これまで見えてこなかったキャラクターの表情、意外な一面も見られます。スタッフの皆さんも私たちも愛情を持って作っていますので、ぜひ第1話から放送をご覧いただけるとうれしいです!
高野さん 私はゲームが好きで、ボードゲームもプレーしていました。ボードゲームの良さは、手で触れて目で相手も見ることができるところ。コミュニケーションツールにもなります。おじいちゃん、おばあちゃん、子供とも遊ぶことができます。主人公は高校生ですが、いろいろな人が出てくるところにも注目してほしいですね。
宮下さん ボードゲームは、老若男女が楽しめます。興味を持った方は、ぜひ、見てください!
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