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「子供がまだ食ってる途中でしょうが」リアルに言わせることも可能説ほか…みんなの説SP
10月30日(水)放送分
女優の広瀬すずさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」に、大人になった柴田家の次女・明美役で出演している鳴海唯さん。平尾菜々花さんから役を引き継ぎ、第109回(8月5日放送)から登場し、朝ドラデビューを果たすと、視聴者から「可愛い」などの声が上がって話題に。初登場回を見た幼なじみは泣いて喜んでくれたそうで、「仲の良い友達には『いつか朝ドラに出るのが目標なので、それまで一生懸命、頑張る』って話をしていたので、本当にどれだけたくさんの方に支えてもらって、ここにいるのだろうかって、改めて幸せに感じました」と話す。そんな鳴海さんは果たして、どんな女優なのだろうか。
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鳴海さんは1998年5月16日生まれ、兵庫県出身の21歳。2018年に女優デビューし、美容脱毛サロン「銀座カラー」CMや森永乳業「ピノ ストロベリームーン味」ウェブムービーなどに出演している。今回の「なつぞら」が人生初のオーディションで、当初は柴田家の長女・夕見子役で受けたが、落選。鳴海さんは「当時の私には力不足の部分が多々あって。オーディションを受けたあとは反省しっぱなしだった」と振り返る。
一方で「この反省を生かせるのは、何だろうと考えた」という鳴海さんは再度、明美役でオーディションを受けることを決意。「次もし、オーディションがあるならば、『これで落ちたら、たまたま運がなかった』と思えるくらい自分ではやり切らないと、一生後悔すると思ったんですね。当日まで毎日台本を読み込んで、徹底して準備したので、やり切った感はありましたね。手応えはなかったんですけど、ただただやり切ったって気持ちでしたね」と笑顔を見せる。
見事に明美役を射止め、一つの目標だった朝ドラ女優となった鳴海さん。朝ドラに興味、憧れを持ったのは子供の頃。「ざっくりとした憧れの女優さんのイメージが朝ドラだった」といい、「本当にざっくりとしたイメージではあったんですけど、その頃から朝ドラに出られる女優さんになりたいと自然に思っていた」と明かす。
朝ドラ女優以外で憧れの的だったのが、上野樹里さん。「ドラマの『のだめカンタービレ』がすごいはやっていて、私も大好きだったんですね。上野さんイコール(主人公の)のだめにしか見えなくて。それなのに他の作品で上野さんは全く別人の顔をしていらして。そこで初めて、役として作品の中で生きること、それを仕事にできるって何てかっこいいんだろうと思ったのが、女優を目指すようになった大きなきっかけです」と話す。
女優業の魅力を「ウソを現実に変えることができるお仕事なのかなって思いますし、役を通して別の人の気持ちを理解できて、そのお芝居を見た人の人生をも変えてしまうくらい影響を与えることができるものだと思っている」と語ると、今後に向けては「どの役をやっても鳴海唯って思われないくらい別人になれる、そんな役者になりたいです」と目を輝かせる。
そんな鳴海さんは「なつぞら」でヒロインを演じている広瀬さんの大ファン。「ファンとして広瀬さんのことを話すと気持ち悪くなってしまうので、なるべく自粛してるんですけど、ガチのファンですね」と照れ笑い。
「きっかけは広瀬さんが(結婚情報誌の)『ゼクシィ』のCMに出演されて、そのあとに(ドラマの)『学校のカイダン』に主演された時に見て、一目ぼれでしたね」と告白すると、「それからずっとアイドル。魅力は全てです」と言い切るほど。
「なつぞら」で共演が実現した。「本当に人柄が良くて、すてきな方。一番忙しくて、一番しんどい立場なのに、誰よりも明るくて気さくで、子役の子ともしゃべったり、遊んであげたりしていて。私がクランクインして2、3日目が私の誕生日だったんですけど、その時もプレゼントを下さって。素晴らしい方だなっていう印象を受けましたね」とかみしめるように語る。
実は鳴海さんと広瀬さんは同い年。またこの年代(1998年生まれ)は、広瀬さんのほかにも、橋本環奈さんや福原遥さん、平祐奈さん、葵わかなさん、「乃木坂46」の齋藤飛鳥さんら逸材がそろい、「奇跡の世代」などと呼ばれてきた。彼女らと比べて昨年デビューしたばかりの鳴海さんは、キャリア、経験面では後れをとっていると言えなくもないが……。
それでも鳴海さんは「追いつけ、追い越せと思う対象は常に自分で、まずは自分との勝負。自分は自分として、他の女優さんとは別の形で花開けばいいなって思っています」ときっぱり。さらに「以前はキャリアが浅いことをネックと感じていて、小学生の頃から女優さんというお仕事に憧れを持っていたのにもかかわらず、19歳まで何をしていたんだろうって思ってしまった時もあったんですけど……。今は、普通に小学校に通って、中学、高校と過ごしてきて、部活やって受験もして、大学生になってと、すごく平凡な生活を送ってきたからこそ、お芝居に生かせる自然さがあるのかなっていうのもあるので、私は逆にそこを強みにしていきたいなって、今はそういう気持ちでいます」と力を込めていた。