あなたの番です:秋元康の“恐怖”へのこだわり プロデューサーが語るすごみ

連続ドラマ「あなたの番です-反撃編-」の一場面=日本テレビ提供
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連続ドラマ「あなたの番です-反撃編-」の一場面=日本テレビ提供

 俳優の田中圭さん、女優の原田知世さんがダブル主演の連続ドラマの第2章「あなたの番です-反撃編-」(日本テレビ系、日曜午後10時半)。マンションで起こった「交換殺人」を巡るミステリーが展開しており、8月4日に放送された第15話で描かれた児嶋佳世(片岡礼子さん)の遺体、刑事・神谷(浅香航大さん)の凄惨(せいさん)な死に対しては、SNSでは「最強にこわかった」「トラウマになるくらい夏一番のホラー」など過去“最恐”との声が上がった。ドラマは秋元康さんが企画・原案を手がけており、鈴間広枝プロデューサーは「秋元さんはラストの引っ張り研究家。『どうやって死んだら怖いか』ということは、見せ方を含めてこだわっている」と明かす。

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 ドラマは「交換殺人」が題材。原田さんと田中さん演じる新婚夫婦が、引っ越し先の分譲マンションで起きた連続殺人の謎に挑む姿が描かれるミステリー。同局では約25年ぶりの2クール(4~9月)連続ドラマ。第2章「反撃編」では、翔太(田中さん)がマンションで起こった交換殺人ゲームの全貌を解き明かし、菜奈(原田さん)の命を奪った殺人鬼に迫る。

 ドラマの第1章のキャッチコピーは「毎週、死にます。」で、その言葉の通り、第1章では、マンションの管理人・床島比呂志(竹中直人さん)、タレント医師の山際(森岡豊さん)、ブータン料理店・店長の田中政雄(名倉右喬さん)、502号室の赤池吾朗(徳井優さん)・美里(峯村リエさん)夫妻、“俳優”袴田吉彦(袴田吉彦さん)、102号室の児嶋佳世、201号室の浮田啓輔(田中要次さん)、手塚菜奈の“夫”細川朝男(野間口徹さん)、田宮淳一郎(生瀬勝久さん)の銀行に勤めていた頃の部下・甲野貴文(鈴木勝大さん)、そして菜奈が死を迎えた。第2章「反撃編」に入って、「毎週、死にます。」という展開ではなくなったこともあり、第15話の刑事・神谷の突然の死は衝撃的だった。

 秋元さんと鈴間プロデューサーは、2017年7~9月に放送された同局の連続ドラマ「愛してたって、秘密はある。」でもタッグを組んだ。秋元さんの企画力について聞かれると、鈴間プロデューサーは「一番すごいなと思うのは、ご自身でおっしゃってますが“ラストの引っ張り研究家”であること。『着信アリ』など多くのホラー作品も手掛けているので、どうやったら怖いか、ビックリするかという引き出しがものすごく多くて。例えば、『ここにいると思っていたのにいなかった。すると、ここにいた』というのが一番怖いとか。見せ方もそうですし」と話す。

 「あなたの番です」について、秋元さんは「死に方」へこだわることが多いという。「ラストは『どうやって死んだら怖いか』とか、『どこまで見せると謎があるのか』とか。また、『回り込んだら死んでいたほうが怖いよ』とか。そういうことは見せ方も含めておっしゃいます」と話す。

 たしかに、ドラマは毎話ラストで驚きの展開が待ち受けていることが多く、その以前に恋愛のシーンや“ほっこり”とした場面があっても、まさにすっ飛んでしまうほどの衝撃を受ける。

 さらに、第2章「反撃編」スタートにあたり、意味深な新ポスターの登場、事件の謎が隠れているというヒント動画の配信、主演の田中さんが翔太として歌う新たな主題歌、第15話で登場し、LINEでもサービス展開中の「AI菜奈ちゃん」など、仕掛けが多いのも「あなたの番です」の特徴だ。鈴間広枝プロデューサーは「毎回、秋元先生が『バズらせたい』と言うんです」と笑顔を見せ、「2クールと期間が長いので、話題を何かしら投入していくことは、コンスタントにやっていこうとしています」と戦略を語った。

 ドラマは今週放送される第16話を含め、残り5話。今後はどんな恐怖や衝撃が待ち受けているのか、見逃せない。

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