人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの劇場版新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(2020年公開)の本編映像の一部が7月6日、東京や大阪、仏パリや米ロサンゼルスなどで同時公開された。上映された本編映像は冒頭部分で、エッフェル塔や凱旋門など、真っ赤に染まったパリの街並みが登場した。
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映像では、ネルフ壊滅を目的とする組織「ヴィレ」がパリの復興作業をしていると、謎の敵が接近。エヴァンゲリオン8号機に搭乗した真希波・マリ・イラストリアスが、敵を撃退する様子など映し出された。
本編上映前には、総監督を務める庵野秀明さんからのビデオメッセージが映し出され、「パリは大好きな街なので、『できればエヴァの舞台にしたい』と、ずっと思っていました。中身は大変なことになっていますけど、パリの街を舞台にエヴァを描けて、本当に感無量です」とコメント。
続けて、「特にエッフェル塔が大好きで憧れていて、初めて登ったときは感動しました。昔、自分の作品でエッフェル塔を舞台にしたものがありましたが、そのころは取材に行けず、見よう見まねでしか描けなかったんですが、今回はきちんと描こうと思います。それがかなってよかったです」と話していた。
この日は、「シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT 1(冒頭10分40秒00コマ) 0706版」と題して、映画本編冒頭10分40秒が、パリで行われている「ジャパンエキスポ」や米ロサンゼルス、中国・上海、東京、名古屋、大阪など日本国内の全国主要5都市6会場で同時上映された。
会場の詳細は同日正午に発表されたにもかかわらず、上映会場の一つとなった東京の日比谷ステップ広場(千代田区)では、約2時間で整理券の配布が終了。駆けつけた約1300人のファンは本編映像が流れると、スクリーンを食い入るように見つめ、上映が終了すると大きな歓声と拍手が沸き起こった。
「新世紀エヴァンゲリオン」は庵野さんが監督を務めた人気SFアニメ。第3新東京市を舞台に、主人公・碇シンジたちが人型決戦兵器エヴァンゲリオンで、謎の敵“使徒”と戦う……というストーリー。テレビアニメや劇場版アニメが制作され社会現象を巻き起こした。
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