人気アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの生みの親として知られる富野由悠季監督が15日、東京都内で行われた「G-SATELLITE 宇宙へ」発表記者会見に出席。「G-SATELLITE 宇宙へ」は、ガンダムが宇宙から2020年開催の東京五輪を応援する企画で、富野監督は「このような機会に巡り合って歴史を感じる。この歴史を確実に積み上げて、いろいろな夢を実現することをしたい。そのための一歩になるのでは。このことに続く若い君たちに期待します」と語った。
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「G-SATELLITE 宇宙へ」では、「ガンダム」に登場するガンダム、シャア専用ザクを搭載した超小型衛星を開発し、2020年3~4月ごろに宇宙へと放出する。衛星内に格納されたガンダムとシャアザクを地球や宇宙を背景に衛星のカメラで撮影し、その画像を地球に送信するほか、電光掲示板を衛星上に用意し、さまざまな応援メッセージを発信していくという。
ガンダムは宇宙を舞台とした物語で、今年で誕生から40年。富野監督は「こういう時代になりました、ということです」としみじみと語り、「ようやく孫たちに東京でオリンピックを体験させられるという意味で、巡り合わせがよかった。その巡り合わせの時に、こういう機会をおじいちゃんも持ったぞって自慢ができるのでうれしい」と喜んだ。
東京2020組織委員会、東京大学、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)による特別コラボによって実現。ガンダムを搭載する超小型衛星は東京大学が開発する。担当する東京大学大学院工学系研究科の中須賀真一教授(航空宇宙工学専攻)は「作るのにプレッシャーはあるが、一つの楽しみに変えて頑張っていきたい」と意気込んだ。
会見にはJAXAの宇宙飛行士・金井宣茂さん、東京 2020 組織委員会スポーツディレクターを務める室伏広治さんも参加した。12月には第2回記者会見を開催し、超小型衛星の機能や応援企画についての詳細を説明する予定となっている。
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