シンガー・ソングライターのあいみょんさんが主題歌を手がけた劇場版アニメ「あした世界が終わるとしても」(櫻木優平監督)が25日公開された。あいみょんさんは、昨年、NHK紅白歌合戦に初出場するなど注目されているアーティストの一人だ。その素顔とは? アニメに込めた思いとは? あいみょんさんと櫻木監督に聞いた。
ウナギノボリ
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「あした世界が終わるとしても」は、幼い頃に母を亡くして以来、心を閉ざしがちな高校生・狭間真と幼なじみの泉琴莉の前に突然、もう一つの「日本」からもう一人の「僕」が現れる……というストーリー。あいみょんさんがアニメの主題歌を手がけるのは初めてで「経験したことがないことを経験することはすごく面白い。やりたかったことの一つなのでうれしかったです」と感じたという。
櫻木監督はあいみょんさんに主題歌をオファーし、製作中のアニメの映像を見てもらった。あいみょんさんはアニメを見て曲のイメージがすぐに浮かんできた。
「(曲が)すぐに浮かんできたので、じゃあ後は自由に……というお話でした。エンディングでこういう音が流れたら気持ちいいとかのイメージですね。声から始まったほうが気持ちいいとかざっくりしたものなのですが」
あいみょんさんはアニメの挿入歌「ら、のはなし」も手がけた。櫻木監督は主題歌よりも先に挿入歌を聴き「本当に絶妙なバランス感覚。最初から来たな!となりました。特に修正をお願いしていないんです。キレイにハマった印象だったんで」と驚いたという。
主題歌のタイトルは、アニメと同じ「あした世界が終わるとしても」だ。どんな思いを込めたのだろうか?
「最初はタイトルがなかったんです。この映画がなかったら生まれなかった曲なので、そのままタイトルを使ってもいいですか?とお願いしました。感謝と敬意を込めて使わせていただきました」
櫻木監督はあいみょんさんの魅力を「自然体」と話す。「最初に会う前と会った後の印象が全く変わらない。それが聴く側にも伝わるのが魅力。あいみょんさんを選ばせていただいた理由でもあるのですが、頭に言葉が入ってくる。そこが一番の決め手」と魅了されている。
あいみょんさんは「第69回NHK紅白歌合戦」に出場したことも話題になった。紅白の現場は「異次元だった」というが、そこでも自然体だった。
「あまりにも非現実な現場で、幻だったんじゃないかな……。自分自身の変化はあんまりなく、迷子が交ざったようでした。ミーハー心を忘れないようにしていて、大御所の方が通る度に『わあ!』って言っていました。目上の方との接し方を学んだり」
2月18日には日本武道館(東京都千代田区)でライブを控えるなど大活躍中だ。今後、どこへ向かっていくのだろうか?
「今回のアニメの主題歌の経験もワクワクしましたし、アーティストとして成長させていただけるきっかけになりました。ただ、目指すところは正直分からないし、ゴールはない。目標を決めてもそのまた上の目標を作り、壁を壊して、また壁を作っていく世界なので。ただ、楽しんでやっていきたい!」
自然体のまま成長していくあいみょんさんの活躍が、今後もますます注目を集めていきそうだ。
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