エイズで親を亡くしたアフリカ・ウガンダの子供たちと東日本大震災で親を亡くした日本の子供たちが、米ニューヨーク(NY)のブロードウェーの舞台に挑戦する姿を追ったドキュメンタリー映画「シンプル・ギフト~はじまりの歌声~」(篠田伸二監督)が3日、公開された。「レ・ミゼラブル」でトニー賞を受賞したジョン・ケアードさんが映画のラストを飾るNYの舞台演出を担当。同じくケアードさんが脚本、演出を担当したミュージカル「ダディ・ロング・レッグズ ~足ながおじさんより~」でダブル主演した女優・声優・歌手の坂本真綾さんとミュージカル俳優の井上芳雄さんが、映画を鑑賞して称賛コメントを寄せた。
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坂本さんは「目標に向かって努力する人の瞳は、なんて美しいんだろう。彼らの放つ力強い生命力に圧倒され、魅了され、そして私の内側からも熱いエネルギーが湧き上がってくるのを感じました。私も、より良い自分になりたい。誰かの役に立ちたい。自分の居場所を見つけて生きていきたい。映画を見終わったときに手渡される、この新芽のような気持ちを、ぜひ多くの人に味わってもらいたいです」とつづっている。
井上さんは「素晴らしい映画です。最初から最後まで泣きながら見ました。もう演出のジョンが笑顔で出てきただけでも、泣けてきたくらい。どの時代でもどこの国にいても、悲しみや困難は襲ってきます。一人ではどうしようもないことも、残念ながらあります。でも同時に、手を取り合ってその困難を乗り越えていけるのが人間であることも、まぎれもない真実です。歌を歌い、舞台の上で自分を解き放つ姿がどんなに美しいのかを改めて感じました。他人のために自分の心と体を使える人々に尊敬の念を抱きました。その上、たくさんの幸せの秘密をもらいました。もう一度言わせてください、素晴らしい映画です」とコメントしている。
教育評論家の“尾木ママ”こと尾木直樹さんは、「改めて、教育から希望は生まれていくのだと確信しました。こんな“危機と矛盾に満ちた時代”だからこそ、すべての皆さんにぜひ見ていただきたい。そして、未来への希望を紡いでほしい。ボクは、熱烈におすすめします!!」とその魅力を語っている。
映画は、ブロードウェーのステージでの奇跡までを映し出している。事の発端はアフリカの優秀な遺児を各国に留学させ、ニューリーダーを育成し、貧困削減を最終目標にした教育支援活動を続けている「あしなが運動」創設者の玉井義臣さんが、その活動を世界に発信するため、ブロードウェーの舞台でアフリカの子供たちが歌い踊ることを思いついたことからだった。玉井さんの思いに賛同したケアードさんら一流のスタッフたちが、ブロードウェーに向けて猛レッスンを開始。子供たちはお互いの言葉や文化の違いを乗り越え、力を合わせてステージに向けてレッスンを重ねる……という展開。
TBSの社員としてさまざまな番組を手がけ、今作が長編映画初監督となる篠田さんが監督とプロデューサーを務めた。ナレーションは篠田監督の妻で女優の紺野美沙子さんが担当した。欧州アフリカ映画祭オープニング上映選定作品となり、モントリオール映画祭、トロント国際映画祭、サンダンス国際映画祭などに正式出品されている。映画は16日まで有楽町スバル座(東京都千代田区)ほか全国で順次公開。
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