俳優の西田敏行さんが、鈴木亮平さん主演のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の第39回「父、西郷隆盛」(21日放送)から、主人公・西郷隆盛(鈴木さん)の息子・菊次郎役で出演することが15日、明らかになった。1990年の大河ドラマ「翔ぶが如く」で西郷隆盛を演じ、「西郷どん」でも第1回から語り(ナレーション)を務めてきた西田さんは、「まさかこういう形で出演するとは夢にも思っていなかったので、びっくりいたしました」と驚いている。
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菊次郎は吉之助(隆盛)と愛加那の長子。奄美大島の龍郷で育つが、9歳の時に薩摩の西郷家に引き取られ、糸が継母となる。12歳で米国に留学。17歳で西南戦争に従軍するも負傷によって、右足の膝下を失い、投降。戦後は、外務省に入り「日清戦争」後は台湾の支庁長(4年半)に就任。帰国後、京都市長となる。
「西郷どん」では、9~12歳までを城桧吏さん、14歳以降を今井悠貴さんが演じ、西田さんは菊次郎が40歳を過ぎ、2代目京都市長に就任してからを演じる。
第39回以降も引き続き、語りを担当する西田さんは「出演オファーをいただいたとき、このナレーションは菊次郎だったのか、菊次郎の目線から(語りを)やらせていただいているんだと、いろいろな意味で腑(ふ)に落ちたというか。菊次郎目線でこれまでを見返してみると、うまいことつながっているなと思った。自分の中で意図していなかったにもかかわらず、制作者の意図を汲(く)んでナレーションしているんだって分かって、ハメられたなって、気持ちのいいだまされ方をした」と話している。
「西郷どん」は、明治維新150年記念放送の大河ドラマ57作目。薩摩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛(吉之助)の愚直な姿にカリスマ藩主・島津斉彬が目を留める。斉彬の密命を帯び、西郷は江戸へ京都へと奔走。勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、革命家へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。
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