木村大作監督:岡田准一の殺陣を大絶賛 「三船敏郎、勝新太郎ら上回るスピード」 

映画「散り椿」の完成報告会見に登場した岡田准一さん
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映画「散り椿」の完成報告会見に登場した岡田准一さん

 人気グループ「V6」の岡田准一さんが27日、東京都内で行われた主演映画「散り椿」(木村大作監督、9月28日公開)の完成報告会見に登場した。劇中で披露している岡田さんの殺陣について、木村監督は「三船敏郎、高倉健、仲代達矢、勝新太郎を上回るスピードだね。殺陣はひとえにスピードで、斬った後の姿が美しくないと『あれは殺陣ではない』と言われるので、岡田君自身も素晴らしい殺陣に見られるようにやっていました」と大絶賛。故・黒澤明監督のカメラマンも務めた木村監督からの言葉に、岡田さんは「すごい人が出てきて、クラクラしてきた。どうすればいいのか」と戸惑いつつも、喜んでいた。

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 会見には西島秀俊さん、黒木華さん、麻生久美子さん、池松壮亮さんも出席。岡田さんは殺陣の撮影について「大作さんが『見たことのない殺陣が良い』とおっしゃって、インする2~3カ月前から殺陣を作っては壊しをずっとやっていましたね」と回顧。木村監督は「けいこの殺陣師は年寄りが多いから、口だけなんだ。それを岡田さんがやって見せてくれるから、僕はチョイスするだけ。『散り椿』の殺陣は全部、岡田准一さんに付けていただいた。それに西島さんが対応したシーンを、ワンカットで撮りました」と明かしていた。

 西島さんは、本作で初共演した岡田さんの印象を聞かれ「一番ひどかったのは、一騎打ちのシーンで、3カ月練習してきた殺陣を当日変えたっていう……」と暴露。当日になって3回、殺陣の変更を申し出したという岡田さんは「大作さんは空気を撮る人だから、予定調和にならないようにヒリヒリした空気を」と理由を語っていた。

 映画の舞台は、享保15(1730)年。剣豪である瓜生新兵衛(岡田さん)は藩の不正を訴え出たために、時の権力に負け、藩を追放される。その後、妻の篠(麻生さん)が病に倒れ、死を迎えようとしたとき、「藩に戻りて、榊原采女(うねめ、西島さん)様を助けてほしい」と最期の願いを託す。采女は新兵衛にとってかつての友で、良きライバルであり、篠を巡る恋敵でもあったが、新兵衛の藩追放に関わる大きな因縁を持つ相手だった。新兵衛は妻の最期の願いをかなえるため、やがて采女と対峙(たいじ)する……というストーリー。

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