歌手の中島美嘉さんのヒット曲「雪の華」(2003年)が映画化され、ダンス&ボーカルグループ「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」の登坂広臣さんと女優の中条あやみさんがダブル主演することが28日、分かった。今年2月に登坂さんと中条さんがダブル主演するラブストーリー映画が製作されることは発表されていたが、詳細は明かされていなかった。映画のタイトルは楽曲と同じ「雪の華」で、19年2月に公開。特報映像も公開された。
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映画は、幼い頃から病弱で、余命宣告を受けながらも憧れの地・フィンランドに行くことを夢見る平井美雪(中条さん)とガラス工芸家を目指す青年・綿引悠輔(登坂さん)の東京とフィンランドを舞台にしたラブストーリー。ひったくりに遭ったことをきっかけに悠輔と出会った美雪は、真っすぐな彼にひかれていく。悠輔の働く店が危機になっていると知った美雪は「私が出します、100万円。その代わり1カ月間、私の恋人になってください」と、期間限定の恋を持ちかける……という展開。
映画「orange-オレンジ-」(15年)や「羊と鋼の森」(18年)などの橋本光二郎さんがメガホンをとり、映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」(17年)、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」などの岡田惠和さんが脚本を担当する。
登坂さんと中条さんのほか、高岡早紀さん、浜野謙太さん、田辺誠一さんが出演することも発表された。高岡さんは美雪の母・平井礼子、浜野さんは悠輔の先輩の岩永、田辺さんは美雪の担当医・若村をそれぞれ演じる。
中島さん、登坂さんらキャスト、橋本監督、脚本の岡田さんらのコメントは以下の通り。
「雪の華」が映画になります。私がこの曲をはじめて歌ったのはちょうど15年前で、映画になると知ったときはビックリしましたが、良い曲というのは時代を超えるんだなということを今、改めて感じています。脚本を読ませていただいたときはこの曲をこういうふうに広げるんだと感動し、本当にすてきなラブストーリーなので、見た人全員が共感できる、すごいなと思える作品になると私も確信しています。また登坂さんと中条さんが演じることで「雪の華」という曲自体にも新しい見え方が生まれると思いますし、本当にこの曲を歌わせてもらって良かったと改めて感じています。映画と曲とを一緒に楽しんでもらえるのが一番いいですが、皆様の感性で曲の方はお好きなように解釈していただきたいし、映画も絶対に楽しめると思います。楽しみにしていてください。
この度の映画撮影が無事にクランクアップを迎え、いよいよ全容が明かされた今、期待感が高まると同時に改めて気が引き締まる思いです。僕自身が普段アーティストとして活動しているからこそ、中島美嘉さんの楽曲「雪の華」をモチーフとした作品に携われることを光栄に思いますし、同じアーティストとして楽曲に対して感じたことを、自分なりに落とし込みながら、作品の世界観や悠輔という役と向き合ってきました。より多くの方々に届けられる作品にするべく、信頼できるスタッフの皆さん、中条さんをはじめとするキャストの皆さんと一緒に作り上げてきた作品ですので、ぜひ公開を楽しみにしていてくださればと思います。
初めて台本を読み終えた時、純粋なラブストーリーに心が温かくなりました。生まれた時から体が弱く、幸運になることを諦めていた美雪は、悠輔と出会い、少しぶっきらぼうだけど大きな心を持った優しさに触れ、生まれて初めて、勇気を出して声にすることができ、悠輔との最後の思い出を頑張って作ろうとしていくうちに、それが幸せな思い出になり、まだ生きたい……と思ってしまった。美雪を演じていて、人は誰かを一生懸命愛し、愛されるために生まれてきたんだなと感じました。そんな美雪の姿に私自身も、勇気付けてもらったように、一人でも多くの方に美雪のパワーが届きますように。フィンランドの夏の木々が青々とした色鮮やかな街や、冬のきれいではかない雪景色で撮った2人のシーンもとてもすてきな画になっていると思うので、私自身、早く皆様と劇場で見られることを楽しみにしています。
中島美嘉さんの曲「雪の華」をモチーフにした切ないラブストーリー。念願だった娘の母親役をやらせていただき、中条あやみちゃんのけなげな表情がとても切なく、母親として精いっぱい応援しちゃいました。フィンランドの美しいオーロラも必見です!!
僕が参加したのはフィンランドロケ後の撮影だったようで、現場にはフィンランドのいい風が流れていたように感じました。みんなおおらかにでもじっくりと良いものを撮ろうという雰囲気だったし、東京の日差しの中で光合成をしながらやっているような感じ。その中で、岩永さんという、人間くさい役は緊張せずにできたし、幸せなひとときでした。出来上がりが楽しみなのはもちろん、またこんな映画に参加したいな!と思っております。
雪の華。冬の透明感、はかなさ、そして美しさ。そういった風景の中で描かれる今回の物語に参加できてとてもうれしかったです。中条さんとは3回目の共演なので、撮影の合間にもおしゃべりをしながら、彼女が演じる美雪の子供の頃からの主治医の役に自然に入ることができました。中条さんの持つ透明感や純粋さ、登坂君が持つたくましさや優しさがそれぞれの役のイメージにぴったりでした。冬の日本やフィンランドの大自然を舞台にした恋の物語、奇跡のオーロラ、好きな人に出会う奇跡、かけがえのない時間。皆さんに楽しんでいただけるとうれしいです。
楽曲を映画にするのは、僕自身初めての経験でした。多くの世代に愛され、歌い続けられてきた中島美嘉さんの「雪の華」は、人を愛することについて歌ったとても強く、切なく、美しい曲です。映画「雪の華」も、引っ込み思案の一人の女の子がある青年と出会い、彼にただ真っすぐに恋をすることで、どんどん前向きになり自身の足で人生を歩み始め、一人の女性として成長していくラブストーリーです。またとても純粋な愛の物語であると同時に、たった一度でも勇気を出せば誰にでも起こりうるお話だとも思っています。
物語の核となる、彼女に生きる勇気を与えていく男性役として登坂広臣君、恋によって一人の女性として成長していく女の子を中条あやみさん。今、最も魅力ある2人が役柄に誠実に向き合い、繊細に時にコミカルに演じてくれている姿もこの映画の魅力だと思っています。フィンランドの壮大な景色とともに、これまでとは一味違ったラブストーリーになると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。
一時だけのヒット曲ではなく、後世にずっと残っていく曲でないと、この企画は成立しません。そして映画の最後にこの歌が流れることが約束されているという企画ですので、どういう関係の2人のどんなストーリーが一番しっくりくるのか、かなり考えました。中高生は憧れが持てるように、そして大人の人たちにも共感してもらえるように、とにかく恋に落ちていく2人が、可愛く見えたらいいなと思いながら書いていました。すごくシンプルに言うと、諦めないで勇気を振り絞れば、きっと何かが起きるという物語です。見た方が自分の可能性を信じられる映画になったらいいなと願っています。あとはやはりラブストーリーですので、悠輔と美雪に思いっきり感情移入して、ハラハラしながら2人の恋の行方を見守っていただけたら、うれしいですね。
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