怪獣映画「ゴジラ」の劇場版アニメの第2章「GODZILLA 決戦機動増殖都市」(静野孔文監督・瀬下寛之監督)が18日、TOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開される。主人公のハルオたちが高機動人型有人兵器・ヴァルチャーを操り、全高300メートルを超える歴代最大のゴジラ「ゴジラ・アース」とバトルを繰り広げる。3DCGによる迫力のある映像が楽しめる。公開されている第2章のビジュアルには、メカゴジラが見られるが、本編でどのように登場するかにも注目だ。
ウナギノボリ
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「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」などの静野さんと「亜人」などの瀬下さんが監督を務め、「魔法少女まどか☆マギカ」「Fate/Zero」などの虚淵玄(うろぶち・げん)さんがストーリー原案と脚本を担当するなど豪華スタッフが集結。主人公・ハルオ役の宮野真守さんのほか、櫻井孝宏さん、花澤香菜さん、杉田智和さん、梶裕貴さん、諏訪部順一さんら声優陣も豪華だ。
21世紀初頭、ゴジラが地球に登場し、人類は選ばれし者たちだけが恒星間移民船に乗り、移住可能な約束の地・タウ星eを目指す。しかし、計画は失敗し、人類は2万年後の地球に到着。2万年後の地球で主人公・ハルオたちはゴジラを倒すことに成功したが、地中深くから真のゴジラ「ゴジラ・アース」が姿を現す。ゴジラ・アースの圧倒的な破壊力を前に、ハルオたちは散り散りになってしまう。第1章「GODZILLA 怪獣惑星」は、絶望的な状況で終わった。
第2章では、人類の生き残りと目されるフツアの民が登場。フツアの民がハルオを救う。一方、異星人ビルサルドの指揮官・ガルグは、フツアの持つ矢じりが自律思考金属体ナノメタルでできていることに気づく。ナノメタルは、21世紀にビルサルドが富士山麓で対ゴジラ決戦兵器として開発するも、起動寸前で破壊されたメカゴジラを構成する物質だ。その開発プラントが残っているかもしれない、ナノメタルを利用すれば、ゴジラ・アースに対抗できる……と希望の光が見えてくる。
板を積み重ねたようなメカゴジラの造形は、これまでのメカゴジラ像を覆す斬新なデザインで、造形を見ているだけでワクワクしてくるし、本編の活躍に期待するファンも多いだろう。ただ、第2章のメカゴジラに関する展開には、まさか!となるはず。これぞ“虚淵節”となるシーンも出てくるなど、全体的に一筋縄ではいかない。
高機動人型有人兵器・ヴァルチャーとゴジラ・アースのスピード感のあるバトルシーンがあったり、ハルオとユウコのキスシーンが出てきたりと盛りだくさんで、情報量の多さに圧倒された。全3部作ということだが、残り1章で決着がつくのか?(小西鉄兵/MANTAN)
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