注目映画紹介:「ラブ×ドック」吉田羊の初単独主演 鈴木おさむが描くアラフォー女性の悲喜こもごもの恋愛模様

映画「ラブ×ドック」の一場面 (C)2018 『ラブ×ドック』製作委員会
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映画「ラブ×ドック」の一場面 (C)2018 『ラブ×ドック』製作委員会

 女優の吉田羊さんの初の単独主演映画「ラブ×ドック」(鈴木おさむ監督)が11日にTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開された。今作は、放送作家の鈴木さんの初監督作品となるラブコメディー。仕事は完璧だけど恋愛は失敗続きの、崖っぷちアラフォー独身女性のパティシエ・剛田飛鳥(吉田さん)が遺伝子レベルで恋愛を操作するクリニック「ラブドック」を見つけ、女医の冬木(広末涼子さん)から特別な薬を処方されると……という展開。飛鳥と、吉田鋼太郎さんが演じる“強引でズルい大人のカレ”、野村周平さん演じる15歳も年が離れている“ピュアすぎる危険な年下のカレ”、玉木宏さん演じる“肉食オレ様な同世代のカレ”の3人の“運命の相手候補”との悲喜こもごもの恋愛模様が描かれる。

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 スイーツショップ「trad」の40歳の人気パティシエ・剛田飛鳥(吉田さん)は人生で成功を収め、店で一緒に働く一回り以上も年下のパティシエ・花田星矢(野村さん)から突然告白される。それをきっかけに、36歳の時にハマった年上のオーナー(吉田鋼太郎さん)との不倫や、38歳の時に経験した、友人が思いを寄せる整体ジムのトレーナー(玉木さん)との恋など、かつてのつらい恋を思い出す。恋も仕事もすべてが順調だった飛鳥の人生は、35歳を過ぎてから徐々に計算が狂い始めていた。困り果てた飛鳥は「遺伝子検査をすれば恋にまつわることがすべてわかる」という不思議な診療所「ラブドック」を訪れる……というストーリー。

 篠原篤さん、成田凌さん、大久保佳代子さん、音尾琢真さん、唐田えりかさん、男性デュオ「CHEMISTRY(ケミストリー)」の川畑要さんも出演している。主題歌は加藤ミリヤさんの書き下ろしの新曲「ROMANCE」。

 冒頭のナレーションで「ポップコーンでも食べながら気楽に」と言っている通り、映画館の前を通りかかって何の気なしに見ても楽しめるラブコメだ。ポップなタイトルバックや広末さん演じる女医がいる「ラブドック」のピンク色の怪しい室内など随所に海外ドラマのようなおしゃれな雰囲気を差し込んであり、全編ウキウキした気分で見ることができた。3人のお相手候補はそれぞれ問題を抱えているが、そんな障害を乗り越えるのも恋愛の楽しさでもある。ラストは意外な展開が待ち受けているため、最後まで目が離せない。さて、あなたは年上との不倫、友達の彼氏、年下の後輩のどのシチュエーションがお好み?(細田尚子/MANTAN)

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