タカトシ・トシ:相方・タカとは「人生の誰より一緒」 思い出は「ありすぎて…」

新番組「帰れマンデー見っけ隊!!」に出演する「タカアンドトシ」のトシさん
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新番組「帰れマンデー見っけ隊!!」に出演する「タカアンドトシ」のトシさん

 お笑いコンビ「タカアンドトシ」(タカトシ)と「サンドウィッチマン」がMCを務める新バラエティー番組「帰れマンデー見っけ隊!!」(テレビ朝日系、月曜午後7時)が今月からスタートした。まんたんウェブでは、“コンビ愛”の強さで知られる両コンビ、4人にリレーインタビューを行った。最終回はタカトシのトシさん。トシさんに芸人を目指したきっかけや相方のタカさんとの出会い、タカさんへの思いなどについて聞いた。

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 ◇

 ――お笑い芸人を目指したきっかけは。

 子供のころは、ドリフ(ザ・ドリフターズの『8時だョ!全員集合』)や、「オレたちひょうきん族」「とんねるずのみなさんのおかげです」などの人気バラエティーを見て、友達や家族を笑わせるのが好きでした。でも、舞台などの人前でやるのは苦手だったんです。

 ――タカさんとの出会いは。

 中学3年生のときに「漫才やらないか」と相方が誘ってきたんです。彼は当時、学校一のひょうきん者で、中学時代コントをやっていて、僕も彼を見て笑っている生徒の1人でした。誘われたときは、あまり深く考えずに「ああ、いいよ」と言いましたね。そこから彼は本格的に家の送り迎えもしてくれるようになりました。

 ――2人は高校は違いますよね。

 週末にどちらかの家に泊まって、8ミリ(ビデオ)をセットしてコントをやっていましたね。(タカさんが)「東京のプロダクションを受けよう」と言ったので、僕は「そうだな」と言っていましたが、半信半疑でした。ただ8ミリを撮って、テレビで(再生して)見るのは楽しかった。それをしているうちに「よしもと」が札幌に進出してきたんです。

 ――人前に出るのは苦手だったのでは。

 僕も「OK、OK。東京に出てやろう」と言っていたので、今さら(嫌とは)言えない。流れるままですね(笑い)。

 ――タカさんとの一番の思い出は?

 ありすぎてねえ……。人生の誰より一緒にいますから。今年で(コンビを組んで)24年目ですし。ただ、ケンカもしたことがありません。お互いにつかみかかるタイプでもないし、(お互いの雰囲気が)険悪になったらしゃべらず離れていますから。

 ――タカさんに言いたいことは?

 最近、本人が「やせた」と言っています。食べる量は落ちていますが、酒の量は変わらないわけで。そして酔うとすぐ寝たりするんです。ライブの打ち上げでも、(酒を飲んだ後は)ろれつが回ってなくてベロベロ。それはちょっとね。年を取ったのでしょうね。

 ――トシさんは、タカさんのためにコンビでしか仕事を受けないとか。

 たまにゲストMCをやっていますよ。昔は仕事はあったんです。でもアイツが「アメトーーク!」に1人で出て、ズタボロになって、1人で出るのを拒否するようになったことはあります。寄り添うわけではないのですが、単純に「コンビでやるんだろ」と思われて、話が来ないだけですよ。(コンビの仕事は)そんなに意識してないのですが……。(コンビの)絆とかそんな格好良いものじゃないですよ。

 ――新番組の会見でも、タカさんに絶妙なツッコミを連発していました。

 23年もやってるからね。まあ、(会見のタカさんのコメントは)真面目な部分が出ているんです。「ああ、コイツ語り出したよ」と思いましたし、(マスコミや観客など)見ている方も「おかしい」と思うのですが、本人だけ気付いてないんですよね。(ツッコミは)もう経験値としか言いようがないです。

 ――10年後の自分はどうなっていると思いますか。

 10年後は52歳ですね。10歳上だと今田(耕司)さんですね。今田さんみたいに人気の司会者になっていたいですね。あとは、新番組(帰れマンデー)を10年続けたいですね。まだまだ子供も小さいので、消えるわけにはいかない。食わせていかないと。

 ――お子さんは? 「お父さんがテレビに出てる」と大騒ぎしそうですが。

 子供は3人います。一番下は2歳で、テレビに映っていると食いついてくれるのですが。7歳と5歳の子は慣れたものです。そもそもテレビに出るのが大変と思ってないようです。(子供たちにとっての)“知り合いのおじさん”も(僕の)芸人の友人でテレビに出てますからね。「出たいと思っても出られない」と言ってやりたいのですが、うちの子は「はじめてのおつかい」にも出ているので……。もう少し大きくなったらしっかり言わないと。

 ――「お父さんみたいにお笑い芸人になる」と言ったりしませんか。

 長男はたまに「芸人になりたい!」と言ったりしますが、本気なのか……。漫才やると言って、一言ずつしゃべるぐらいです。でも実際に始めたら、自分のことより緊張するかも。息子が滑るのが怖いです。(自分の血がつながってない)若手の子が滑るのを見るのも怖いぐらいなのに。舞台で上がるとどうすることもできませんし。良い相方を見つけてもらうしか……。

 ――芸人になるならコンビ前提ですか? 「役者になる」と言ったらどうしますか?

 僕はピンはやったことないので、どんな心境かなあ。ピンはうちの子は無理じゃないか。(役者は)やりたいと言ったら止めないですが、勧めることはないです。ちなみにYouTubeが好きでね。テレビのタレントより、HIKAKINさんや、はじめしゃちょーさんに興味があるみたいで。そしてYouTubeでは、ちゃんと僕らのネタを見るんです。「何だよ! テレビで見ろよ!」と言いたいのですが、時代ですかね……。僕らがテレビに出ても驚かないのに、YouTubeに出ていると驚くんですよ。

 ――新番組への意気込みを

 サンドウィッチマンと1週交代なのですが、一度4人で出てやりたいですね。久々の月曜午後7時でやらせていただくので気合を入れています。笑ってやってください。

 *「帰れマンデー見っけ隊」は、両コンビが出演する「帰れまサンデー・見っけ隊」(日曜午後4時半)が、月曜午後7時台に引っ越し、タイトルを変更して放送される新番組。日曜夕方に放送されていた“与えられた課題をクリアできなければ帰れない”などの企画をさらにパワーアップさせた過酷な企画に挑戦する。23日はタカアンドトシが出演するローカル線の無人駅に降りて聞き込みをしながら歩いて飲食店を探す人気企画「無人駅で飲食店を見っけ隊」を放送。平昌(ピョンチャン)冬季五輪スキージャンプ銅メダリストの高梨沙羅選手、中山秀征さんをゲストに、熊本県と鹿児島県を縦断する「肥薩おれんじ鉄道」に乗って過酷な企画に挑む。

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