名古屋の観光PR隊「名古屋おもてなし武将隊」の前田利家が3月31日に同隊を“卒業”した。同日、活動の拠点としている名古屋城(名古屋市中区)の二之丸広場で、卒業式にあたる「出立式」が行われ、利家は1000人を超える老若男女のファンの前で、メンバーと最後のパフォーマンスをし「また会おう、さらばじゃ」とあいさつ。ファンはハイタッチで最後の交流を楽しんだ。
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前田利家は、同隊に3年在籍した。あいさつの前に「2日前、初めて花粉症になったんじゃ!」と突然の告白。ファンに「ただ生きて我らのことを知ってくれているだけでいいからな。それほどに皆には力をもらったということ。誠に皆々ありがとうござった」と感謝を述べ、「(これからも)何度でも名古屋城に足を運んでくれ」と呼びかけた。
この日は、同隊の一員で陣笠(じんがさ)隊の一之助も卒業。お祭りが大好きな足軽として知られた一之助は「お祭りに行きましたら、わしのこと思い出していただいて。お祭りの旅に出ますので、もしかしたらどこかで会うこともあるかもしれません。また会ったら『一之助! わっしょい!』と呼んでくださりませ。誠に皆様、3年間ありがとうございました。わっしょーい!」と決めぜりふを交えて、あいさつした。
「名古屋おもてなし武将隊」は、名古屋の魅力を全国に伝えようと2009年11月3日に結成された。名古屋にゆかりのある戦国武将の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、前田利家、加藤清正、前田慶次に扮(ふん)した“イケメン”たちが、名古屋城で観光案内をしているほか、各地のイベントやメディアに出演し、名古屋をPRしている。
現在、卒業した利家と陣笠隊の新メンバーの選考が行われている。新メンバーのお披露目は5月末を予定している。