劇団四季のミュージカル「リトルマーメイド」の主人公、人魚姫のアリエルが20日、名古屋港水族館(名古屋市港区)で、3万匹を超えるマイワシと競演した。大きな水槽の前に設置された岩に座ったアリエルが、同ミュージカルのナンバー「パート・オブ・ユア・ワールド」を歌うと、マイワシの群れが歌に呼応するかのようにダイナミックに泳ぎ、その幻想的な様子に集まった観客は感嘆の声を上げていた。
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アリエルとマイワシの競演は、同ミュージカルの日本公演が3日に通算2000回を迎えたことを記念したイベントの一環で実現した。マイワシの群れがダイナミックに泳ぐのは、えさを与えているためで、同水族館では「マイワシのトルネード」として親しまれている。アリエル役は同劇団の斎藤舞さんが務め、アリエルの父トリトンを演じている同劇団の伊藤潤一郎さん、アリエルのお目付け役で宮廷音楽家のカニ、セバスチャンを演じている飯野おさみさんによるトークショーも行われた。
同ミュージカルは、人魚姫が人間の王子に恋をする……というアンデルセン物語の「人魚姫」を基にしたディズニーの長編アニメーションを再現し、2008年にブロードウェーで初演された。日本公演は、劇団四季とディズニーとの提携4作目で、13年に東京で初演して以来、大ヒットしている。リトルマーメイドの名古屋公演は8月26日まで。