中国の伝奇小説「西遊記」を基にした3DCG劇場版アニメ「西遊記 ヒーロー・イズ・バック」(ティエン・シャオポン監督)が13日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開される。本来の力を封じられた孫悟空が、子供を連れ去る妖怪に挑む姿を描く。2015年に中国で公開されるや、中国産アニメとして国内歴代1位の興行収入を記録するなど大ヒットした。日本語吹き替え版では、「ゲド戦記」(06年)や「コクリコ坂から」(11年)などで知られる宮崎吾朗さんが監修を担当した。
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ティエン監督と宮崎さんは昨年7月末に行われた東京芸術大学主催「日中韓学生アニメーションフェスティバル 2016」のトークイベントで共演。その際に生まれた友情から日本版監修をティエン監督が直接宮崎さんに依頼し、宮崎さんが快諾したという。宮崎さんは今作で主題歌と挿入歌の作詞も担当し、宮崎さんの監督作「コクリコ坂から」や「山賊の娘ローニャ」で音楽を担当している武部聡志さんのオリジナル楽曲を、新人の渡梓(わたり・あづさ)さんが情緒豊かに歌い上げている。
日本語吹き替え版には、孫悟空役で咲野俊介さん、リュウアー役で羽村仁成さん、敵キャラクターである混沌役で子安武人さん、猪八戒役で遠藤純一さんらが声を担当している。
孫悟空が五行山に封じ込められてから500年。妖怪が町に現れ、子供をさらう事件が起きていた。ある日、修行中のリュウアーは、妖怪に襲われた女の子を助けようとし、五行山に迷い込み、そこで偶然に悟空を目覚めさせてしまう。しかし悟空の本来のパワーは封印されたまま、なりゆきで猪八戒も加えた3人で長安へ向かうことになり……というストーリー。
中国アニメは日本ではなじみが薄いが、クオリティーは想像をはるかに超えていて驚かされた。中でも、あっという間にファンタジックな世界観に連れて行ってくれるのが、自然や登場人物たちの衣装をはじめ、きらびやかで鮮やかな独特な色彩だ。節目となる出来事がない旅の日常的なシーンでも、その美しい映像に思わず見とれてしまう。繊細に変化していくキャラクターの表情も見ていて感情移入しやすい。アクションシーンは、華麗で流れるようなダイナミックな動きで圧倒された。
誰もが知っているが、誰も知らない孫悟空のイケメンぶりを、肩の力を抜いて楽しみたい。(遠藤政樹/フリーライター)
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