南沙良:15歳美少女が押見修造原作映画で初主演 同学年の実力派・蒔田彩珠と

映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」でダブル主演を務める南沙良さん(左)と蒔田彩珠さん
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映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」でダブル主演を務める南沙良さん(左)と蒔田彩珠さん

 映画「幼な子われらに生まれ」で今年、女優デビューを飾った南沙良さん(15)と是枝裕和監督の映画「海よりもまだ深く」(2016年)や「三度目の殺人」(17年)などで知られる蒔田彩珠(まきた・あじゅ)さん(15)が、押見修造さんのマンガを実写化する映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(湯浅弘章監督)でダブル主演を務めることが13日、明らかになった。南さんと蒔田さんは同学年で共に映画初主演となる。

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 南さんは、ティーン向けファッション誌「nicola(ニコラ)」(新潮社)の専属モデルとして活躍中で、女優デビュー作「幼な子われらに生まれ」では、浅野忠信さん扮(ふん)する主人公の再婚相手の連れ子という複雑な役どころを演じ、絶賛された話題の美少女。今作ではうまく言葉が話せないことに引け目を感じ、周囲となじめずにいる高校1年生の志乃を演じ、劇中で歌声を初披露している。

 蒔田さんは、12年放送の連続ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」(関西テレビ・フジテレビ系)や「海よりもまだ深く」「三度目の殺人」といった是枝監督作品に起用され、13年放送のスペシャルドラマ「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ系)では、さくらさきこ役を担当。そのほか「重版出来!」(TBS系、16年)「みをつくし料理帖」(NHK総合、17年)といった連続ドラマ、「日本生命」「積水ハウス」などの企業CMに出演が続く若手実力派の女優だ。志乃の音楽好きの同級生で、強い意志と優しさを持ち合わせた加代を演じ、ギター演奏も見どころとなる。

 南さんは「こんなに早く主演をやらせていただけるとは思っていなかったので、とてもうれしかったです」と喜びのコメント。「お話をいただいた日はうれしさのあまり興奮してなかなか寝付けない半面、作品の世界観を崩してしまわないかと少し不安な気持ちになりました」としながらも、「他の人と違う部分やコンプレックス、劣等感、自分の嫌いなところなど、誰もが持っているような悩みや苦しみ。それぞれが、その悩みを乗り越えようとする様子を見た時に感じられるものが必ずあると思うので、ぜひたくさんの方に見ていただきたいです」と語っている。

 蒔田さんは「上手に感情を表に出せない志乃と、上手に人と接することができない加代。私は普段そんなに感情を表に出さないので、加代が感情的になるシーンは自分の奥底にあるものを表現するようで難しかったです」と明かし、「撮影が進んでいくにつれて、加代の気持ちが変化していくのと同じように、2人の距離感も自分の気持ちもどんどん変わっていきました。作品を通して、リアルな気持ちの揺れ動きが見てくださる方に伝わればいいなと思っています」と話している。

 映画は、高校1年の志乃(南さん)はうまく言葉を話せないことで周囲となじめずにいたが、校舎裏で同級生の加代(蒔田さん)と出会い、一緒に過ごすようになる。人と距離を置き卑屈になりがちな志乃だったが、加代からバンドを組まないかと誘われたことで少しずつ変わっていく。2人で過ごす夏休みが平穏に過ぎていくと思っていた志乃だったが、自分をからかった同級生の男子が強引にバンドに参加することになり……というストーリー。2018年7月から新宿武蔵野館(東京都新宿区)ほか全国で順次公開。

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