弟の夫:同性婚が題材の人気マンガが実写化 佐藤隆太、元大関・把瑠都が共演

「プレミアムドラマ 弟の夫」に出演する佐藤隆太さん(左)と把瑠都さん
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「プレミアムドラマ 弟の夫」に出演する佐藤隆太さん(左)と把瑠都さん

 田亀源五郎さんのマンガ「弟の夫」がNHKで実写ドラマ化され、俳優の佐藤隆太さん、大相撲の元大関でタレントの把瑠都さんが出演することが5日、明らかになった。2018年3月4日からNHK・BSプレミアムで放送。

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 「弟の夫」は、マンガ誌「月刊アクション」(双葉社)で2014年から今年5月まで連載された、同性婚を題材にしたホームドラマ。小学生の娘を男手ひとつで育てる折口弥一のもとに、突然外国人の男が訪ねて来る。弥一には、カナダへ移住し、ほぼ絶縁状態となっていた双子の弟・涼二がいたが、その弟が亡くなったという。そして、目の前に現れた外国人のマイクは弟の“夫”だった……というストーリー。2015年文化庁メディア芸術祭でマンガ部門優秀賞を受賞した。ドラマは、佐藤さんが主人公の弥一、把瑠都さんがマイクを演じるほか、弥一の元妻役で中村ゆりさんが出演する。

 原作の田亀さんは「『弟の夫』を描きながら、私はこれを、できるだけ多くの人に読んでほしいと思っていました。ここ数年の間、世界のさまざまな国で同性婚が合法化されました。いつか日本でも議論されるかもしれない。そのときに、ゲイや同性婚について何も知らないまま、是非を語ってほしくない。先入観であれこれ言うのではなく、まず知って、そして一人一人に考えてほしい。ですから、ドラマ化のお話は大歓迎でした。テレビという媒体を通して、また新たに一人でも多くの方に、この物語が届きますように」とコメントを寄せている。

 佐藤さんは「今回のお話をいただいて原作を拝読しました。読み始めてから最後までずっと、誰かに少しでも触れられたら、その瞬間に一気に涙があふれてしまいそうな、そんな感覚でした。作品を包む、静かで、優しく、温かい空気の中で、『自分はどれだけ他者への理解と思いやりを持っているのだろうか……』と考え、急に怖くなってしまったり……。そんなふうに、感動と緊張を同時に味わっていたのだと思います。映像化をきっかけに読ませていただいた作品ですが、本当に『出合えて良かった』です。ドラマ版も見てくださった方にそう思っていただけるように、スタッフの皆さん、キャストの皆さんと共に丁寧に“作品創り”をしていきたいです」と思いを語っている。

 「プレミアムドラマ 弟の夫」は、NHK・BSプレミアムで2018年3月4日から毎週日曜午後10時放送。全3回。

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