散歩する侵略者:スピンオフドラマ「予兆」劇場公開へ 予告編も公開  

「予兆 散歩する侵略者」のメインビジュアル
1 / 1
「予兆 散歩する侵略者」のメインビジュアル

 女優の長澤まさみさんらが出演した映画「散歩する侵略者」(黒沢清監督)のスピンオフとしてWOWOWで放送中の連続ドラマ「予兆 散歩する侵略者」(全5話)が、11月に劇場公開されることが6日、分かった。女優の夏帆さんと俳優の染谷将太さん、東出昌大さんの共演で、劇場版用の予告編も公開された。

あなたにオススメ

 映画同様にドラマでもメガホンをとった黒沢監督は、「ほぼ3人だけのキャストで“侵略の予兆”というテーマに挑みました。ごく身近な人間が、家庭や職場が、世界全体がゆっくりと確実に変貌していきます」といい、「やがて誰もいなくなった街の中で、夏帆さん演じる主人公は何と直面し、どのような決意を持って先に進んでいくのでしょうか。壮大で身の毛のよだつ出来事が、可能な限りリアルに描写されています。ただし、これはあくまで映画です。ここで描かれていることが現実化しないことを望みます」とコメントを寄せている。

 「散歩する侵略者」は、劇作家の前川知大さんが手がけた人気舞台を映画化した作品で、主人公の加瀬鳴海(長澤さん)の夫・真治(松田龍平さん)が数日間の行方不明の末に「侵略者」に乗っ取られて帰ってくる……という内容。スピンオフ「予兆」は、新たなキャスト、設定で描くアナザーストーリーで、映画とは一味違った“侵略サスペンス”が楽しめる。

 山際悦子(夏帆さん)は、同僚の浅川みゆき(岸井ゆきのさん)から、「家に幽霊がいる」と告白される。みゆきの自宅に行くと実の父親がいるだけだった。みゆきの精神状態を心配した悦子は、夫・辰雄(染谷さん)の勤める病院の心療内科へみゆきを連れていく。診察の結果、みゆきは「家族」という“概念”が欠落していることが分かる。

 帰宅した悦子は、辰雄に病院で紹介された新任の外科医・真壁司郎(東出さん)に違和感を覚えたことを話すが、辰雄からは素っ気ない返事のみ。常に真壁と行動を共にする辰雄が精神的に追い詰められていく様子に、悦子はえたいの知れない不安を抱く。ある日、悦子は病院で辰雄と一緒にいた真壁から「地球を侵略しに来た」と告げられる。冗談とも本気ともつかない告白に、悦子は自分の身の周りで次々に起こる異変に、真壁が関与しているのではないかと疑い始める……というストーリー。

 ドラマはWOWOWプライムで毎週月曜深夜0時放送中で 劇場版は11月11日から2週間限定で公開される。

映画 最新記事