映画「トモダチゲーム 劇場版FINAL」(永江二朗監督)が2日からシネ・リーブル池袋(東京都豊島区)ほかで公開される。映画は、山口ミコトさんが原作、佐藤友生さんが作画を担当するマンガを基に、テレビドラマと映画2作で実写化したシリーズの完結編。同じ高校に通う仲良しグループが大金を賭けた頭脳ゲームに巻き込まれていく物語で、今作では主人公らが最終ゲームに挑む。
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二つのゲームをクリアした片切友一(吉沢亮さん)は、危険なゲームを商売にする運営サイドをつぶすため、1人で最終ゲームに進むことを決意。友一らをトモダチゲームに引きずり込んだ裏切り者・美笠天智(山田裕貴さん)も同じ選択をする。最終ゲームの「友情かくれんぼ」はチーム戦。チーム内で隠れる役と探す役に分かれ、相手チームの隠れる役を先に見つけた方の勝ちとなる。対戦相手はリーダーの門倉十蔵(上松大輔さん)を中心に協力して勝ち上がってきた男子高校生5人組で、一方、友一らのチームには得体の知れない水瀬マリア(上野優華さん)が加わり……というストーリー。吉沢さん、山田さんのほか、内田理央さん、大倉士門さん、根本凪さん、浦上晟周さんらが出演している。
原作のテンポ感とスリリングさに、実写ならではの味付けが見事にマッチしていたドラマ版、劇場版第1作。「FINAL」と銘打たれた今作も、その期待を裏切らない出来栄えだ。前作までは仲間同士の心理戦だったが、今回は友達ではない人物も交えてのチーム対抗戦ということで、自チーム内での信頼感もテーマとなり、これまで以上にハラハラドキドキさせられる。原作がまだ連載中のため、実写オリジナルの要素をちりばめつつ、物語は“決着”。友達について描いた部分の熱さなど、原作ファンもきっと楽しめるであろう内容だ。吉沢さんらが回想シーンで中学生を演じるシーンのギャップも、なんだかほほ笑ましい。(遠藤政樹/フリーライター)
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