公道をアクセル全開で駆け抜ける過酷な自動車競技「ラリー」を題材にした映画「OVER DRIVE」が、「海猿」「MOZU」「暗殺教室」などで知られるヒットメーカー、羽住英一郎監督の手で映画化されることが17日、明らかになった。主人公のチーフメカニック、檜山篤洋(ひやま・あつひろ)を演じるのは、俳優の東出昌大さん。その弟で天才ドライバー・檜山直純(なおずみ)役には、新田真剣佑さん、ヒロイン・遠藤ひかるを、森川葵さんが演じる。
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キャストはそのほか、北村匠海さん、町田啓太さんらフレッシュな顔ぶれがそろった。また、吉田鋼太郎さんほか実力派俳優が脇を固める。羽住監督は「テーマとして伝えたいことは、決して諦めない心の強さ。同じく極限状態での挑戦を描いてきた『海猿』を超える作品にしたい」と意気込んでいる。
世界最高峰のラリー競技・WRC(世界ラリー選手権)の登竜門として、若き才能たちがしのぎを削る国内トップカテゴリーのSCRS(セイコーカップラリーシリーズ)。檜山が所属する「スピカレーシングファクトリー」はライバルチームとし烈な優勝争いを繰り広げていた。「攻めなきゃ、勝てねえから!」と、WRCへのステップアップを目指すスピカ所属の天才ドライバー、檜山直純は、確かな腕を持ち、チームに貢献するメカニックの兄・檜山篤洋の助言を無視し、リスクを顧みない勝気なレースを展開する。ラウンドごとに衝突を繰り返す2人。チームにも険悪なムードが漂い始めていた、ある日、素行の悪い直純の新しいマネジメント担当として遠藤ひかるがやってくる。知識もなく場違いなひかるを待ち受けていたのは、檜山兄弟の確執と秘められた過去、そして、チーム全員を巻き込む試練だった……というストーリー。
主演の東出さんは「羽住監督の長年温め続けてきた夢が詰まった作品です。メカニックチームでリハーサルを続けている中で、チームワークが生まれてきて仲間と協力し合いながら仕事ができることに、喜びと感謝を感じています。脚本を読んで感じた、手に汗握る興奮と熱狂を、スクリーンを通してお届けできるよう頑張ります」と意気込みを語っている。 新田さんは「羽住監督をはじめ、東出さんや共演者の皆さんの熱量を感じながら、いろんなことを学んで、最高のパフォーマンスを見せられるように努めます。カッコよく、そして美しいラリーの世界の中で生きる男をどう演じていけるか、自分なりに精いっぱい、突き詰めていきたいと思います」と話している。
森川さんは、今作のために、羽住監督からの助言でトム・クルーズさんの主演映画「ザ・エージェント」(キャメロン・クロウ監督、1996年公開)を見たといい、「普段は自分からお芝居で相手に仕掛けていくことが多いのですが、今回私が演じさせていただくひかるは、エージェントという立場なので、自分から仕掛けるよりもスピカのメンバーたちを見守るように受け入れることを大切にしながら、楽しむことを忘れず撮影に臨みたいと思います」と語っている。森川さんは、東出さんとは普段から仲がいいといい、新田さんとは初対面。「そんなお二人とお芝居をさせていただくのは全く違った意味で緊張し楽しみなのですが、“新たな気持ち”でお二人と現場で向き合っていきたいと思っています」と語っている。
映画「OVER DRIVE」は7月中旬から撮影に入り、9月末にクランクアップ。公開は2018年を予定している。
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