今週シネマ:7月7、8日公開の映画「メアリと魔女の花」「ジョン・ウィック:チャプター2」…

劇場版アニメ「メアリと魔女の花」のワンシーン (C)2017「メアリと魔女の花」製作委員会
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劇場版アニメ「メアリと魔女の花」のワンシーン (C)2017「メアリと魔女の花」製作委員会

 今週公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。7日には、俳優のキアヌ・リーブスさんが伝説の殺し屋を演じた「ジョン・ウィック:チャプター2」(チャド・スタエルスキ監督)が公開。8日には、「借りぐらしのアリエッティ」(2010年)などで知られる米林宏昌監督の劇場版アニメ「メアリと魔女の花」、俳優の高杉真宙さんが主演を務める青春映画「逆光の頃」(小林啓一監督)が公開される。

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 「メアリと魔女の花」は、スタジオジブリ出身の米林宏昌監督がジブリ退社後、初めて手がけた劇場版アニメで、同じジブリ出身の西村義明プロデューサーが設立した「スタジオポノック」の長編第1作となる。原作は、英国の女流作家メアリー・スチュアートさんが1971年に出版した児童文学「The Little Broomstick」。平凡な11歳の少女メアリが、森で7年に1度しか咲かない不思議な花「夜間飛行」を見つけたことをきっかけに一夜限りの不思議な力を手に入れる。魔法世界の最高学府「エンドア大学」への入学を許されるが、メアリがついた一つのうそが大切な人を巻き込んだ大きな事件を引き起こす……というファンタジー作。女優の杉咲花さんが主人公・メアリの声を担当し、神木隆之介さん、天海祐希さん、小日向文世さん、満島ひかりさん、佐藤二朗さん、遠藤憲一さん、渡辺えりさん、大竹しのぶさんらが声優として出演する。

 「ジョン・ウィック:チャプター2」は、2014年に公開された「ジョン・ウィック」の続編で、前作の5日後からストーリーが始まる。リーブスさん演じる殺し屋・ジョン・ウィックが、全世界の殺し屋を敵に回すことになる……という内容で、ローマでの激しい銃撃戦と肉弾戦、映画史上初となるニューヨークのワールド・トレードセンター駅での銃の撃ち合いなど、前作を上回るジョンの大胆な戦いっぷりが見どころだ。また、ジョンの経歴や、ジョンたち殺し屋が所属する機関“コンチネンタル”の内部が少しずつ見えてくるのもポイント。亡き妻(ブリジット・モイナハンさん)へのジョンの思いが伝わる場面も盛り込まれている。「マトリックス」シリーズでリーブスさんと共演したローレンス・フィッシュバーンさんが、独自の組織を束ねる元殺し屋役で出演している。

 「逆光の頃」は、ミニフィギュア「コップのフチ子」の原案でも知られるタナカカツキさんが、1988~89年にマンガ誌「コミックモーニング」「モーニングOPEN」(共に講談社)で連載したマンガが原作。京都を舞台に、どこにでもいる平凡な高校生2年生の赤田孝豊(高杉さん)が、思春期ならではの漠然とした不安を感じながらも、さまざまな経験をして成長していく姿を描く。独特の世界観を持つ原作を再現するため、京都の街並みや自然、寺社といった風景にアニメを盛り込むなど個性的な演出がされているのが魅力だ。幼なじみのみことを葵わかなさんが演じるほか、佐津川愛美さん、桃月庵白酒さんらも出演している。

 そのほか8日には、真田広之さんが出演する、国際宇宙ステーションを舞台にしたSFホラー「ライフ」(ダニエル・エスピノーサ監督)が公開される。

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