優れたデジタルコンテンツを表彰する「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’16/第22回AMDアワード」の授賞式が東京都内で13日に行われ、「優秀賞」12作品の中からインターネット動画配信サイト「ニコニコ動画」(ニコ動)の大規模イベント「ニコニコ超会議2016」で上演された「超歌舞伎 今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)」が「大賞/総務大臣賞」に選ばれた。授賞式には歌舞伎俳優の中村獅童さんが出席した。
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「超歌舞伎 今昔饗宴千本桜」は、最新テクノロジーと伝統芸能がコラボレートし、歌舞伎ファン以外からも注目を集めた。舞台上の役者と3D映像がリアルタイムで同じ動きをする「被写体抽出技術」と被写体映像の口元から声を発しているように聞こえる「バーチャルスピーカ技術」の二つの最新技術を駆使し、ニコニコ生放送の視聴者数は累計16万人を突破。新作歌舞伎のインターネット生配信は史上初で、今後の演劇・エンターテインメントの新たな可能性を感じさせる革新性が評価された。
「AMD理事長賞」は、ピコ太郎さんの大ヒットソング「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」が受賞。2016年8月にYouTubeで公開されると、世界的な社会現象になり、同年10月には米ビルボードチャートのトップ100に入った最短曲としてギネス世界記録にも認定。現在は1億再生を突破しており、動画投稿サイトを活用することで、世界中で大ヒットを記録した独創的なアイデア、演出と拡散方法が評価されて選出された。
また、TBS系の連続ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で新垣結衣さんのキュートな踊りが話題になった“恋ダンス”や女性3人組メタルユニット「BABYMETAL(ベビーメタル)」の振り付けを担当したMIKIKOさんも審査員特別賞を受賞し、授賞式に出席した。
「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー」は優れたデジタルコンテンツを表彰する賞で、毎年1月1日~12月31日に国内で発売・発表されたデジタルメディアで表現されたコンテンツやサービスを対象に優れた作品を年間コンテンツ賞「優秀賞」として選出し、優秀賞の中から大賞とAMD理事長賞を決定する。
そのほか「優秀賞」には、人気アイス「ガリガリ君」(赤城乳業)テレビCM「値上げ」編、劇場版アニメ「君の名は。」(新海誠監督)、「この世界の片隅に」(片渕須直監督)、怪獣映画「ゴジラ」シリーズの最新作「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督・脚本、樋口真嗣監督・特技監督)、連続ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)、プレイステーション(PS)4用ヘッドマウントディスプレー(HMD)「プレイステーション(PS)VR」、女性3人組メタルユニット「BABYMETAL」、「ポケットモンスター」のゲームアプリ「ポケモンGO」、フィギュアスケートがテーマのテレビアニメ「ユーリ!!! on ICE」、「リオ 2016 オリンピック閉会式 東京 2020 フラッグハンドオーバーセレモニー」の計12作品が選出されていた。