こねこのチー:3DCGで可愛い子猫の日常描く 新しいファミリー向けアニメの形に

「こねこのチー ポンポンらー大冒険」の一場面(C)こなみかなた・講談社/こねこのチー製作委員会
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「こねこのチー ポンポンらー大冒険」の一場面(C)こなみかなた・講談社/こねこのチー製作委員会

 いたずら好きの子猫と一家の日常を描いたマンガ「チーズスイートホーム」が原作のテレビアニメ「こねこのチー ポンポンらー大冒険」(テレビ東京ほか)が2日、これまで2度にわたってアニメ化された人気作で、今回は初めて3DCGアニメとして制作されることも話題になっている。3DCGで日本のマンガならではの表現も実現したアニメに仕上がっており、アニメを手がけた草野公紀監督は「ほかにはあまりない作品かもしれませんね。大げさかもしれませんが、新しいファミリー向けアニメの形になるかもしれません」と自信を見せる。草野監督と原作者のこなみかなたさんにアニメの見どころを聞いた。

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 ◇水彩表現を3DCGで

 「チーズスイートホーム」は、2004~15年の約11年間にわたって「週刊モーニング」(講談社)で連載されたマンガ。初めての散歩で迷子になり、親切な山田一家に拾われた子猫のチーと一家の触れ合い、近所の猫との日常を描いている。3DCGアニメ「こねこのチー」は、劇場版アニメ「キャプテンハーロック」などに参加した草野さんが監督を務め、「キャプテン・ハーロック」や初音ミクのライブ映像などを手がけてきたマーザ・アニメーションプラネットが制作する。

 こなみさんは、3DCGのアニメ化について「CGだったら3回目のアニメを制作する価値を見いだせると思いました。立体のチーが見たかった。最初からこの人たちに作っていただきたいという思いがあり、信頼感がありました」と前向きだった様子。草野監督は3DCGアニメ化にあたり「原作は2Dならではのよさがある作品。顔の輪郭から目が飛び出るなどの表現をどうするか? チャレンジになる」と考えたという。

 草野監督が意識したのは“チーらしさ”だ。「チーらしさとは、何なんだろう?と掘り下げた。当たり前だけど、可愛くなければいけない。生後2、3カ月、天真らんまんで無邪気であることを意識しました。これまでも可愛いキャラクターの作品を作ったこともありますが、水彩で描いた絵の雰囲気を何かしら表現できないのか?とも考えていました」と話す。

 ◇日本らしさを意識

 完成したアニメを見てこなみさんは「淡い透明水彩がCGでどうなるかが楽しみでした。出来上がりを見て、素晴らしいと感じました。キャラクターも素晴らしいし、公園の中などセットに入り込んだ時に、全体的にキラキラした世界観にしていただけた。ありがたいですし、楽しんで見させていただいています」と絶賛する。

 「こねこのチー」は、3DCGで日本のマンガならではの表現も実現したアニメに仕上がっている。草野監督は「日本らしさは意識はしています。3DCGのベースは、海外のアニメのような表現ではありますが、日本らしいアニメの表現を使っている。ほかにはあまりない作品かもしれませんね」と話す。

 草野監督「大げさかもしれませんが、新しいファミリー向けアニメの形になるかもしれません」。こなみさんは「朝、見ていると元気な気持ちになれるアニメだと思います」と自信を見せる。無邪気で可愛いチーは新しい“日曜朝の顔”になるかもしれない。

 アニメはテレビ東京系で2日から毎週日曜午前7時、テレビ信州で5日から毎週水曜深夜1時59分に放送。テレビ信州の初回放送は深夜2時9分から。

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