名探偵コナン
#1142「乱歩邸殺人事件(前編)」
11月16日(土)放送分
俳優の上川隆也さんとモデルで女優の中村アンさんが、ディズニー/ピクサーの劇場版アニメーション「ファインディング・ドリー」(アンドリュー・スタントン監督)の日本語吹替版で新キャラクターの声優を務めている。上川さんは自分の体の色や形を周りに合わせて変えられるタコのハンク、中村さんは体をあちこちにぶつけてしまうジンベエザメのデスティニーの声を担当。2人にお互いの印象や収録のエピソード、見どころなどを聞いた。
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「ファインディング・ドリー」は、2003年に公開された「ファインディング・ニモ」の続編で、前作から1年後が舞台となる。前作でカクレクマノミの二モを捜しに、ニモの父親のマーリンとともに冒険の旅に出たナンヨウハギのドリーが、今作では主人公。忘れんぼうのドリーがふとしたきっかけで離れ離れになった家族を思い出し、今度はニモとマーリンの親子とともにドリーの家族捜しの旅に出る……というストーリー。日本語吹替版は前作と同じくドリーを室井滋さん、マーリンをお笑いコンビ「とんねるず」の木梨憲武さんが担当した。
――お互いの印象は?
上川さん 折に触れてテレビなどで拝見する中村さんは、一度番組でご一緒したこともあるんですけれど、「噂の現場直行ドキュメン ガンミ!!」(TBSのバラエティー番組)などで、芸人さんを向こうに回しても全然引けをとらないような、むしろ翻弄(ほんろう)してしまうくらいの機転と、同時にある女性らしさが感じられる方。デスティニーに関してはひたすら可愛いんですよね。そのギャップがとても魅力的だなと思いました。
中村さん イメージ通りといいますか……、期待を裏切らない感じです(笑い)。俳優さんという軸がある中でバラエティ―での振る舞いだったり、持ち前の誠実な感じが全面的に出ていらっしゃって、そこがすごく印象が強いです。ハンクは(上川さんと)いわれないと分からなかったんですけれど。ハンクはすごくカッコよくて。見た目もそうですけれど、声のトーンや質に魅了させられて、上川さんにぴったりだと思いました。
上川さん そういえば、以前にご一緒させていただいたのが、洋上でクルーザーを操縦するという企画だったんですよね。海を通じて今回もご縁があるんだなと思いました。
――今作は「ファインディング・二モ」の続編ですけれど、前作についてはどういう感想をお持ちですか。
上川さん 奇想天外でした。魚の親子が別れ別れになって息子を救い出しに行くという物語。いろんな形で描けるんですけれど、魚にしたというところが着想の妙があるなと思いました。魚の物語なのにちゃんと感動できるところにも感心させられました。
――木梨さんや室井さんの声については?
上川さん 最初、室井さんはすぐに分かったんですけれど、木梨さんが分からなかったです。マーリン、どなたがやっているんだろうな、と思って最後にテロップを拝見して、木梨憲武さんと書いてあって、「えーっ」と驚いた覚えがありますね。
中村さん 前作のときは私はまだ子供で、父と弟と見に行ったんです。ディズニー/ピクサーの作品は声から入るというところもあったので、他の作品でも「モンスターズ・インク」も爆笑問題の田中裕二さんだったりとか、コメディアンの方々が声を担当しているという部分も注目していて、「ファインディング・ニモ」の木梨さんもすごく印象的で、室井さんのドリーも声がすごく好きで見たいというのもあったかなと。お話が何回も見たくなるような感じで、DVDも持っているので、何回もみんなで見たりして、かなり身近な存在でしたね。
――主人公のドリーは忘れんぼうのキャラクターですが、それぞれ忘れ物のエピソードがありますか?
中村さん 忘れ物、全然してますね(笑い)。もう、なんとかなるっていつも思っちゃってます。小学生の頃は月曜日に上履きを忘れるとか、体育着忘れるとかありましたよね。
上川さん それはもう定番ですから。
中村さん 大人になってからもカギをかけ忘れるとかあって。(帰宅時に)怖いので一緒にマネジャーさんに家の中に入ってもらってとりあえず誰もいないかと確認してもらって。(出がけに)なんかいっぱい荷物を持っていて、かけたつもりで。運がよく何もなかったんですけれど、本当にあせりましたね。
上川さん 僕はしょっちゅうですよ。ポンと何気なく置いたものをどこに置いたっけなと。だから何か置くときは「ここに置いた」って自分にタグつけないといけないくらいで(笑い)。ここに置いたはずだけどな、というのはだいたい外れていて、ひょんなところに置いてあったりするので、ここに置いたという意識をしっかり持って物を扱わないとすぐに紛失しますね。たいがいはあとで出てはくるんですけれど。
――上川さんの役どころは口に合わせることができないタコの役ですね。どんな難しさがありましたか。
最初に台本と練習用のVTRをいただいて、台本を見ながらやってみたんですけれど、結局、英語版のしゃべり出しを聞かないと分からないというところに落ち着きましたので、本番でキュー、アップをご用意いただいたんですけれど、それはほとんど見ずに、音をメインにして、向こうの声優さんの声をメインに聴きながらやっていました。せりふの長さとか言い終わりも考えて、このアクションで終わるんだなという場面と音を頼りにやらせていただきました。
――完成作を見られていかがでしたか?
上川さん 反省することばかりですけれども、それでも優秀なスタッフがちゃんと見られるものにしてくださっていることにありがたみを感じました。すてきな話だと思いました。
――上川さんが担当したハンクは形や色が変わる面白いキャラクターですが、もし上川さんがハンクだったらどういうところに潜んでみたいですか。
上川さん 潜んでいる行動自体、やばいですけれどもね(笑い)。この映画が公開されてご覧になっている皆さんの反応を隠れて見ていましょうか(笑い)。
――中村さんは、デスティニーはクジラ語を話すキャラクターでしたが、どんな工夫をされましたか。
中村さん デスティニーはときどきドリーと一緒にクジラ語でお話しするんですけれど、クジラ語がすごく難しくて、あくびをしたときの(口の)形のまま、“(高い)アーッ”って裏声を出して、“(低い)おーっ”という声を出したり。
監督さんと一緒に映像を見たりしながらクジラ語を習って、本当に、あくびをしながら、そのまま口の中を丸くして、というふうにやりました。本当に耳で覚えたという感じなんですよね。いくつか録音してもらって耳で聴いて、あとは歌を歌うような感じで、自分が思っている100倍くらいの声を出しました。すごく楽しかったですし、収録してから聴いて、少しずつ自分が、「できたかも」と感じる瞬間が、すごくうれしかったです。
――完成した作品を見ていかがでしたか?
中村さん この間、初めて見たときは自分の声が気になって(反省ばかりで)どうなんだろうという気持ちばかりだったんですれど、もう一度見に行って、もうちょっと冷静に見たい、聴きたいですね。
――今作で自身が演じた役以外で好きなキャラクターは?
上川さん 今回見ていて、登場した瞬間にうれしかったのは(カメの)クラッシュです。
中村さん そうですね。ディズニーシーでもアトラクションに私も行くんですけれど、映画の中で見られてうれしかったというのはありますね(笑い)。
――映画を見る人にメッセージを。
中村さん 私も何度でも見たいというすてきなお話ですし、また、久しぶりといいますか、前作の1年後のお話ですけれど、この「ドリー」をきっかけに海のものに興味を持ったりとか、夏ですし、海に行ったりとか、そういうレジャーも楽しんでいただいたらなと思います。
上川さん 声を当てているときから考えると、何回も僕らは拝見しているんですけれど、それでも楽しいし感動できるんですよ。なので、この夏の目玉になる作品というのは間違いないだろうし、(見に行くときに)組み合わせを選ばない作品だと思うんですよ。親御さんがご覧になっていただいても、お友達同士でも、大人になった親御さんとお子さんでもいいでしょうし、お母さんと娘さんとか。友達同士、男女問わず、組み合わせを問わない、全年齢で全組み合わせて楽しめるような作品ですので、ぜひ劇場で楽しんでいただければと思います。
<上川隆也さんのプロフィル>
1965年5月7日、東京都出身。大学在学中から演劇活動を開始し、NHKドラマ「大地の子」(95年)で主演に抜てきされる。NHK大河ドラマ「功名が辻」(2006年)では主人公の山内一豊役を務めた。「日刊スポーツ ドラマグランプリ」では4年連続で助演男優賞に輝いたほか、「読売演劇大賞」「日本アカデミー賞」などを受賞。最近の作品に、ドラマ「エンジェル・ハート」(日本テレビ系)、「沈まぬ太陽」(WOWOW)などがある。
<中村アンさんのプロフィル>
1987年9月17日生まれ、東京都出身。「andGIRL」(エムオン・エンタテインメント)、「BAILA」(集英社)でレギュラーモデルを務めるなどファッション誌で活躍するほか、女性ターゲット商品のCMでもおなじみ。2015年からはドラマ出演するなど活躍の幅を広げている。現在、毎週木曜午後10時にフジテレビ系で放送されているドラマ「営業部長 吉良奈津子」に今西朋美役で出演中。
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