怪獣映画「ゴジラ」の新作「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督、樋口真嗣監督)に、狂言師の野村萬斎さんが出演していたことが29日、明らかになった。演じていたのは「ゴジラ」で、同日に東京都内で行われた映画の初日舞台あいさつで発表された。萬斎さんは329人目のキャストとして、映画に登場するゴジラのモーションキャプチャーを担当。萬斎さんの動きがフルCGで作製されたゴジラに反映されているという。
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「シン・ゴジラ」は、「ゴジラ」シリーズの約12年ぶりとなる日本版新作。人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野さんが脚本と総監督、「進撃の巨人」の樋口さんが監督と特技監督を務める。新たなゴジラの体長は118.5メートルで、これまで最大とされたハリウッド版「GODZILLA」(2014年、ギャレス・エドワーズ監督)の108メートルを10メートル上回るサイズも話題になっている。
舞台あいさつには樋口監督や日本政府関係者を演じた長谷川博己さんや竹野内豊さん、高良健吾さん、米国エージェントに扮(ふん)する石原さとみさんも登場した。
この日、ビデオメッセージで萬斎さんはオファーをもらって「そう来たかと思った」といい、「正直うれしかったです。着ぐるみを着たわけではないですが、私の関節の動きが要約されて、出来上がって光栄に思いました」と喜びを語った。また「(監督は)狂言の様式美を意識したと思う。神、幽霊、怪物、おかしがたい存在を(ゴジラに)期待したんじゃないかって思う」とも話していた。
撮影では全身黒タイツに、ゴジラのお面としっぽ代わりのおもりをつけ、前傾姿勢で行ったことも明かされ、「あごを動かす、使い方を意識して、口の使い方、開け方を意識して、そこをヒントに作られたと思う」と振り返ると、「こんな作品に出させていただいて、しかもタイトルロールで、うっひっひって感じでございます」と語った。
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