東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、2月の集計を基に中古市場の今を語ってもらいます。
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3月は年度末ということもあって、今年もさまざまなジャンルの有力タイトルが発売されました。中でもすごかったのが「DEAD OR ALIVE Xtreme 3」(PS4・Vita、コーエーテクモゲームス)。発売早々品切れしてしまい、中古市場にもほとんど戻ってきませんでした。海外で発売されない地域があるということもあって、海外のお客さんからの問い合わせも多く、かなりのヒットになりました。
品薄という点では「サモンナイト6」(Vita、バンダイナムコエンターテインメント)の15周年記念パックもすごかった。入荷本数が少ないことが早くから分かっていたこともあって、探し求めているお客さんが多かったですね。「ガンダムブレイカー3」(PS4・Vita、同)もよく売れました。
中古市場は引き続き「モンスターハンタークロス」(3DS、カプコン)がトップ。本当に強いタイトルです。また、新品でも大ヒットした「艦これ改」(Vita、角川ゲームス)が上位に来ました。ランキングを全体的に見てみると「ドラゴンクエストビルダーズ」(スクウェア・エニックス)、「進撃の巨人」(コーエーテクモゲームス)、「ストリートファイター5」(カプコン)、「ガンダムブレイカー3」とPS4のタイトルが6本と過半数を占めています。「ファイナルファンタジー15」(スクウェア・エニックス)の発売日も発表されましたし、PS4は「買っても問題ない」ゲーム機になったといえるのでは。
4月は新学期、新生活など普段の暮らしが多忙な時期ということで、あまりゲームが売れない時期にあたります。ということで新作のタイトルラインアップもやや乏しい印象。その中では、久々の発売となる「実況パワフルプロ野球2016」(PS4・PS3・Vita、コナミデジタルエンタテインメント)や、「ONE PIECE BURNING BLOOD」(PS4・Vita、バンダイナムコエンターテインメント)あたりがよさそうです。
1位 モンスターハンタークロス(3DS)
2位 艦これ改(Vita)
3位 ドラゴンクエストビルダーズ(PS4)
4位 真・女神転生4 FINAL(3DS)
5位 ドラゴンクエストビルダーズ(Vita)
6位 進撃の巨人(PS4)
7位 ガンダムブレイカー3(PS4)
8位 ストリートファイター5(PS4)
9位 フォールアウト4(PS4)
10位 オーディンスフィア レイヴスラシル(Vita)
小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者
中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。
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