注目映画紹介:「ザ・マペッツ」 原色カラーが広がるマペットショーに心躍る

「ザ・マペッツ」の一場面 (c)2011 Disney Enterprises,Inc.All Rights Reserved.
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「ザ・マペッツ」の一場面 (c)2011 Disney Enterprises,Inc.All Rights Reserved.

 「魔法にかけられて」でプリンセスを演じたエイミー・アダムスさんがまたまたディズニーと夢の世界で……というふれこみの「ザ・マペッツ」が19日、公開された。子どものころ見ていたセサミストリートのカエルのカーミットに会いたくて、とにかく映画を見てみたところ、「アメリカン・ビューティー」(99年)や「ジャーヘッド」(05年)などで知られる渋い俳優のクリス・クーパーさんが、マペット相手にムキになってる姿を見ることができた。

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 マペットのウォルターは、人間のゲイリー(ジェイソン・シーゲルさん)と一緒に田舎町スモールタウンで暮らしている。ゲイリーは結婚間近。彼女のメアリー(アダムスさん)とのLA旅行にウォルターを誘った。3人でマペットスタジオを訪れると、かつての繁栄はなく、そこは廃虚と化していた。石油王の陰謀をたまたま聞いてしまったウォルターは、あこがれのマぺット界の“カリスマ・カーミット”を探し出す……という展開。

 黄色いスカートに赤のベルトを合わせる衣装をはじめ、ディズニーならではの原色カラーがスクリーンに広がり、マぺットショーに心躍る。舞台は人間と人形が共存している夢の世界だ。しかし描かれるのは、邪悪な石油王からさびれてしまったマペットスタジオを救うべく、マペットたちが立ち上がるといった超シビアな物語。ショーのためにジャック・ブラックさんを誘拐してきたマペットたち。「かつての人気者」たちが全身を使って必死にショーを繰り広げる姿がいじらしい。カーミットの後ろ姿に妙な哀愁を感じた。19日からTOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)ほか全国で公開中。(キョーコ/毎日新聞デジタル)

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